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#8 それでも仕事を休まなかった理由と入院を断った日の話。
こんにちは。吹く風が一気に秋めいてきたなぁと感じるHaruです。
さて、今日は食べられなくなって、眠れなくなった結果、それでも仕事をしていた時のことを書きます。
近所の内科で「食欲を出すための胃腸薬」を出してもらったHaruですが、実はその薬はあまり飲みませんでした。高プロラクチン血症の副作用でおっぱいが出てきてしまうことを知っていたからです。
なぜそれを知っていたか・・・それは、高校を卒業したころに実は季節性うつ病になり、当時処方され、その時に出た副作用と同じお薬だったからです。
じゃあそれを診察の時に言えばよかったじゃないか・・・という話になると思うのですが、
まさか、かかりつけにしていた内科でその薬を処方される日が来ると思わなかった
これに尽きます・・・・
結局副作用が怖くて飲んだり、飲まなかったりしていたのですが、そんなんじゃよくなるものもきっとよくならず、この時にはおそらく内科じゃなくて心療内科や精神科を受診するしかないことには頭ではわかっていたため、内科のお医者さんにかけてもらった言葉を頼りに、結局、家からほどよく遠く、職場から通いやすそうな心療内科の予約を2週間後に電話しました。
ちょうどお盆休みだったのもあり、予約が取れたのは1カ月後だったのですが、なんとかそれまで耐えなければ・・・と思っていました。
ただ、それだけ辛かったなら、仕事も休めばよかったろうに、なぜ休まなかったのか。
休んだら、行けなくなる
休んだら、居場所がなくなる
頭の中にあったのは、この言葉だけでした。
Haruはそれまで仕事に生きてきました。目指していたのはバリキャリです。仕事をバリバリこなすかっこいい女性。スキルアップしていく自分の理想像。目指していたものから遠ざかる。なれなくなる。
休んだらただの有給休暇の消化の感じでは済まないだろう。自らのキャリアを捨てるなんて自分が許せない。人事異動までひっくり返して何をやっているんだ・・・・
とにかくいろんな感情で頭がいっぱいで、結果として仕事を休むことはしませんでした。
ただ、見かねた当時の職場の上司から「その受診日までもたないだろう。心配だ」という言葉をかけられ、そしてその上司に連れられて、予約していた心療内科よりも遠い場所にある精神科に緊急受診をすることになりました。
そこが、私が今も通っている病院です。
私に関する情報提供は上司から適度にされていて、診察を1時間ぐらいして言われたこと。
うつ病だね。入院してみない?
薬の合う、合わないも試したいし。
ちょうどお盆休みでしょ?気楽に入院してみない?
うちの入院の部屋、結構きれいだし、居心地いいよ。
びっくりするほどどストレートに、入院を提案されました。
初診でいきなり「うつ病だね」と言われました。いくら上司から情報提供がされていたとはいえ、かなり衝撃的でした。自分がまさかそこまで緊急を要する事態にまでなってるとは思わず、言われた言葉にショックを受けながら、頭をよぎったのはこの言葉。
休んだら行けなくなる。休んだら居場所がなくなる。
そしてもう一つよぎったのはこれ。
精神科に入院?つまり閉鎖病棟?
そしたら私はいつ出られるの・・・?
やらなきゃいけない仕事たちはどうなるの・・・?
結果、入院を断り、もともと予約していた心療内科を中心に通院していきたいという私の意向により、睡眠薬を処方されて上司と帰路につきました。(というより何も考えられず、茫然としていたように思います)
抗うつ薬は、その心療内科の先生の見立てに合わせようということになりました。
薬をもらい、車に乗り、あとはただひたすら泣いていたのを覚えています。
今振り返ると、休むしかなかったのは明々白々だったと思います。だいたい「君がいないとまわらない仕事」なんて世の中には存在しない。「君」がいたら、仕事の質や程度は変わったかもしれにけれど、人はいればいたなりに、いないならいないなりに、誰かがなんとかしてどうにかなる。私たちは社会を動かす歯車の一つで、いい意味でも悪い意味でもいくらでも替えがきく。「自分でないと出来ない仕事」と思いたかったのは私の究極のエゴで手放さなかっただけ。
周囲のことを考えれば、もっときっと素直に休めばよかった。
それ以前に、行き詰っていたなら人事のタイミングでやめていればよかった。
振り返って思うのは、そんなことたち。
心や体の健康を損なってまで続ける仕事ってきっとないと思います。
もっと自分を大切にしてあげればよかった。
それが周囲のことを大切にすることにもつながるから。
ただこういう考え方が出来ていれば、こうなっていなかったと思います。
もっと私が向き合うべき場所は他にあったと気付いたのは、そこから2か月後のこと。だけど実際に向き合えたのは、ここから3年半後の今年の話です。