秋の風物詩「ハヤトウリのビール漬け」を作って、手がパッキパキ。
毎年10月半ば頃から、直売所などにハヤトウリが並ぶ。自分はもっぱらビール漬け。今年もちょうどよいサイズのものを見つけたので、ビール漬けをつくった。
ハヤトウリをカットしたり皮を剥いたりするとき、素手で扱うと掌がパッキパキになって皮がボロボロ剥ける。初めて扱った際「これは山芋や里芋を扱って、痒くなる人みたいなものなのか?」とギモンに思ったものの、特に調べずに放置していた。
そして一年が過ぎ、また同じようになって同じような思考で放置。で、忘れる。それを、ここ10年ほど繰り返している(元来の怠け癖って、こんなところに如実に出るのだな……)。
さて、2020年。
皮膚がパッキパキになることを忘れていて、また素手でやってしまった(泣)。
これはもう調べよう。うん。
こういうとき、『子ども科学電話相談』の大人版があったら最高なんだけど。「○○県のぶんぶんどーです。ウン十ウン歳です!」「どうして、ハヤトウリを扱うと、手がおかしなことになるんですかー?」
進行役は、山田敦子アナでお願いしたい。
と妄想したところで、そんな番組はないので、なぜそうなるのか自分で調べてみた(専門家ではないので悪しからず)。
ハヤトウリはウリ科のハヤトウリ属に分類される瓜で、日本では鹿児島から広まったとされる。そうか、これは“薩摩隼人”から取った名前なのね。
ハヤトウリには粘着性の灰汁(あく)があり、カットすると白い接着剤のような液体が出てくる。灰汁には酵素を多く含むため、これによって皮膚を傷めるのだとか(ネット調べなのでご了承ください)。それから、ウリ科に対するアレルギー。スイカやメロンで症状が出る人は気を付けないといけない。
なるほど。
つまり、灰汁をさわらないように工夫しなければ、掌があの苦行のような仕様になってしまうというわけだ。アク抜きはキュウリと同じ方法で、カットした面同士をクルクルクルッと擦り合わせる。いつもまったくアク抜きせずに漬け込んでいた……。
来年こそは、ビニール手袋で完全防備して扱おう。
兎にも角にも、今年もおいしいハヤトウリのビール漬けができました。 新米の炊きたてごはんにも、アルコールにもぴったりです。