それぞれの“書く”/『SWITCHインタビュー 達人達 藤原聡×古沢良太』

Official髭男dismの藤原聡さんと人気ドラマの脚本家・古沢良太さん。ヒット作を生み続ける二人が語り合った『SWITCHインタビュー 達人達』。楽しみにしていた対談だ。
(以下、一部内容を含みます)

歌をつくる人と脚本をつくる人。
ストーリーを“書く”という点では同じ。お互いのモノづくりについて、当たり前だけれど着眼点がまったく異なっていて、とても面白い対談だった。

印象的だったのは、古沢さんが「正しいといわれていることは、本当に正しいのか。子どものころから、ずっとそういう思いがあって」というようなニュアンスで話した部分。「僕は“かわいそう”って言葉が大っ嫌いで」とか。藤原さんの「脚本はメッセージをのせて書くか?」という質問に対しての答えとか。

中学の国語の教科書に出てきた大岡信の「言葉の力」と岩崎武雄の「批判的精神」を思い出してしまった。


ドラマ『リーガル・ハイ』『コンフィデンスマンJP』に通じる古沢さんの引き出しがたくさん出てくるので、好きな人はこの対談必見。古沢さんは藤原さんの歌詞の作り方にとても関心があるようで、「これは絶対自分には書けない、こんな発想がない」と驚愕した歌詞部分について質問してくるあたりも、とても興味深かった。

一方の藤原さんは、何周も視聴するほど『リーガル・ハイ』シリーズが好きなのだとか。そこから話は、自分が書きたいものと視聴者やファンが観たい、聴きたいものとの折り合いのつけ方、そして書けなくなったときの話へ。おこがましいけれど、ものを生み出すことを生業にしている人間にとっては「ああ、わかる、わかってしまう、その気持ち……」と、共感しかなかった。

もう一回、再放送でじっくり視聴しよう。

★再放送は、9月19日(土)午前0:00~※9月18日(金)深夜  ※HPの放送予定欄で各地域の確認を。


(余談)

倍返しもいいけれど、個人としては『リーガル・ハイ』シリーズの続編も観たい。反るぐらい人差し指を立てた古美門を観たいし、ガニ股のガッキーを観たいし、第2シリーズの『リーガルハイ』で出番の少なかった三木法律事務所のその後も知りたい! 続編は難しいのかしらね、やっぱり。

というか、これもまた個人的な話で……、手フェチなんですよ、私。で、堺さんの手がいいんですよ、手が(笑)。古美門は、それをも存分に発揮しているキャラなんですよね。マックのCMで、両手で持ったビッグマックを頬張る小顔の堺さんを、ラストに横から捉えた映像がめちゃくちゃ好きなんですよ(CMが出て来たら、気持ち悪いぐらいにガン見してました)。

以前、映画『ゴールデンスランバー』で仙台の街を走って逃げまくる主人公を演じるためにやったのが、「カモシカが崖を駆けおりる映像を観る」ことだったと番宣で話していて。マックのCMで、堺さんは演じるにあたって何か研究したのだろうか……っていう変な角度からも見てしまって、ドツボでした(笑)。

手フェチを唸らす役者さんは、本当はもう一人いるんだけど、なんだか長くなりそうなので、またの機会に! 随分と余談が過ぎたな!!


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