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「大寒」 ひといきコラム
【一年をゆったりとみつめてみよう】
今日は、二十四節気の中の「大寒」。
先生は、時折、二十四節気にふれています。
松の内あたりから「小寒」でしたが、今日から一年で最も寒い時期といわれます。
そして冬の最終節。いよいよ春まであと少し。
この週末は思わぬあたたかさでしたが、夕方から少し寒さが戻ってきています。
まずは、寒中お見舞い申し上げます。
さて「寒」といえば、「寒稽古」「寒中水泳」「寒仕込み」「寒ブリ」「寒鱈」。
私は北陸に暮らしていますが、昔、母方の祖母が「寒試し(かんだめし)」という一年のお天気を占う不思議な天気予測法をやっていました。
「寒試し」ってなに?
「小寒」から「立春」までの30日の気候は、今年一年の気候が凝縮されているとされ、毎日、最高・最低気温や降水量などのお天気を記録し、一年間の天候を占うものなので、まだ、気象予報がなかった頃、おおよその予測で種まきなどの農事を決めるための占いのようなものだそう。今のお天気予報からは全く想像できない!
考えてみると、今日は雨、とか、午前中晴れて午後は雨とか、そうした一日単位、時間単位の気象予報はあまり重要ではなく、もっとゆったりと、ロングスパンでの気象の流れの方を大切にみつめていたのかもしれませんね。
それに、当たる確率が高いとは思えないので、はずれても、それはそれ。
細かなことに一喜一憂しない。それが心をゆったりさせる秘訣なのかも。
そして!「寒」といえば「寒餅」。
昔は、寒中の水は「とても清らかなもの」とされていたそうです。
寒さ厳しい中のものなので長時間腐りにくかったからとのこと。
その水でついたお餅が「寒餅」です。
「寒仕込み」のお酒、お醤油、お味噌なども、その水の清さと寒さゆえ、ゆっくり発酵が進むので、味に深みがでるのだそうです。
文文先生恒例のお餅つきは、残念ながら「立春」がすぎてから。
だいたい建国記念日あたりの土日に行われていました。
春まであと少し。寒だからこそ美しい、水仙や寒椿、さざんかなどをながめつつ、寒ブリでも頂いて、春を待つことにしましょうか。笑
ー - - しばらくひと休み ー - -