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食べる幸せを実感したバイト

はい、ひろしです!

介護施設のバイトがあるものの
資格を何も持っていないのでなかなか入れず
そんな中、見つけた厨房バイトへ行きました 

【午前中の部バイト】
8時〜11時までの為
午後の部バイト(14時〜22時)は影響なし
1日で2つのバイトができる幸せ
朝からテンション上がります(変ですか?)

今まで様々な飲食店での皿洗い経験を重ね
「飲食店で何も考えず働ける唯一の場所」
それが皿洗い

介護施設を見学希望するメッセージを入れるも
担当者不在との事で施設見学ができず…

当日の朝
説明された通り裏口から入ろうとすると
おばさまが喫煙所で待ってくれていました
入ると、同じくらいの歳の優しい男性
案内してくれた「ドラえもん声」のおばさま
(もうドラえもんとしか認識できない)
奥の部屋でパソコンをちょす若いちょび髭男
この3人と私で始まります

朝一番
朝食が下がって来て
私はバッシングからスタート
病院にあるような給食入れワゴンが5台くらい
エレベーターから降りて来てお盆ごと出します
温冷配膳車、という名前↓

ごっつい

残り物を捨て、はし、スプーンを分け、食器は全てプラスチックなので、トレーから食器を滑らせ、台所の水溜り場へ入れていきます

気がつくと優しい男性が手際よく食洗機に入れ
ガンガン洗っていきます

ある程度終わると、洗い終えたトレーと食器を種類ごとに分けたカゴごと温風殺菌庫へ入れます 
(飲食店もホテルもして欲しい…)

たいていは、これで終わり(皿洗いのみ)が多いですが、こちらは厨房で昼食作りもできます
これがまた面白い!

豚の生姜焼き、を作っていました
飲食店ではシェフが大鍋で作りますが
スーパーのお惣菜同様、ちょび髭が大きな金属トレーにキッチンシートをひき、味付けした豚肉を並べ、機械に入れてボタンを押して生姜焼きを作ります

それを大鍋に入れて、みんなでお皿に分けます
一部をミキサーに入れ細かくし
細かくしたお肉は違うお皿に盛ります
なぜ細かくするのか…
 
介護食を知っていますか?

介護を必要とする高齢者が食べやすいよう食材や調理法を工夫した食事のこと

加齢によって「噛む力(咀嚼機能)」や「飲み込む力(嚥下機能)」が衰えてしまうと、これまで通りの食事をとることが難しくなってしまいます
バランスよく栄養を補給し、健康を維持するためにも、食事に工夫が必要となってきます
詳しくはこちら↓

美味しく見えるいつも見る豚のしょうが焼きでしたが、ミキサー食は茶色の細かな物をオタマですくうので、丸くお肉の原型はありません
 ただ茶色の固まり


これでは健康な人は食欲がでません
三大欲求の食欲、性欲、睡眠欲
これがあるうちは、生きる幸せがありますが
高齢者は生きる為に食べるのです
(そこまでして生きたいのか?という議論は省く)

ラーメンやお寿司を
ミキサーをして食べても、のど越しや食感もなく 
食べる喜びは激減するでしょう
まあ、ミキサーに入れてまで食べる食品ではないのでしょう
逆に言えばそのままの状態で食べられるのは
「幸せ」だということ

殺菌庫から食器を出し
この施設で働く方達の昼食、利用者の食事を分け終えると他の方達はご飯を炊く準備してました

私はその後は廊下などをモップがけ清掃をして
終わりの時間になりました

最後まで、ドラえもん声のおばさまが対応してくれて、施設を後にしました。

歯がある幸せ
好きな食品を食べる幸せ 
食感を楽しめる幸せ 
肥っている幸せ


食欲は嫌なイメージでしたが
今楽しめる幸せ実感できました
食欲に感謝する事があるなんて 
また、知見が広がった
大切な経験ができました!




 

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