049. 歴史学について(Vol.1)
歴史学は古典学でもある。
人類の過去の営みを、残された資料(モノ)・史料(紙ベース)に基づいて考える学問。
日本社会は、他の地域と比較して、日本語で書かれた史料の数量、バリエーションが豊富に残されているため、それらの解読が学問手法の中心になる。
史料無しには人文科学の一翼を担うことはできない。
事実の確定においては
①史料学(史料そのものの探索・収集・分類の学問、方法論の一部)
②史料批判(歴史学の手法としての特色)
が中心となる。
歴史学は役に立つのか?
①現在の自分たちの社会の成り立ちを確認。
②未来を予測(現在は教訓的な面白さが強調されることが多い)。
③世界的にみて自分たちの社会の立ち位置を確認(比較史・グローバルヒストリー)。
④過去の世界がどの程度、今と異なっているのか(ある種の比較史)。
(⑤テキストを深く多面的に読み解くとは何かを学ぶ)。
歴史学は自分の専門でも何でもないが、様々な学問を学ぶことで視野を広めたい。
抽象度の高いところから世界を俯瞰的に見れる人になりたい。