![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45630495/rectangle_large_type_2_53b0620b64565f2ef1e0af151bdcd9fb.png?width=1200)
2021年のYouTubeアップデートが意味するものとは?【考察】
2021年も相変わらずYouTubeの勢いは止まりません。
ClubHouseやDispoなど新興SNSがすごい勢いで出てきておりますが、YouTubeのパイを奪うというより、YouTubeはインフラとして欠かせない存在になっているようです。
今回は、2021年にYouTubeへ実装された2つの新機能について紹介します。どういう意図で実装されたのか、という考察も込みでお伝えさせていただきます。
2021年新機能①:新しいハッシュタグページ
リリースページはこちら
いままでYouTubeでは、動画にハッシュタグはつけられるものの、
ハッシュタグに特化したページ自体は存在していませんでした。
検索にひっかかりやすくなるのみ、だったのです。
しかし、2021年2月2日にてハッシュタグページ機能を発表しました。
まさにInstagramのハッシュタグページのようなものです。
ちなみにYouTube内でハッシュタグ検索を行うと下記のような検索結果が表示されます。
【考察】
「タグる」と言われるようなユーザー検索の利便性UPはもちろんですが、メインの実装理由としては、広告主向けのターゲティング精度UPになると考えています。
YouTubeには様々なジャンルで雑多なコンテンツが大量に並んでいます。
そしてYouTube(Google社)は画像認識などの高度な技術を常にパワーアップさせ、動画内容の分析精度向上に努めています。
とはいえ、まだその精度は完璧とは言えず、動画に紐づくテキスト(タイトルや概要欄)の内容による分析・解析がメインになっていると言えます。
つまり、どれだけ質が高い動画だとしてもテキスト情報を正しく書いてもらえなければ、正しいターゲティングには繋がりづらいということです。
今回のアップデートにおいて、ハッシュタグを今まで以上にクリエイターに書かせること、そしてそれが広告主のターゲティング精度を上げること、そしてクリエイターへの広告収益も増加する可能性があること、という3者のメリットが共存し、素晴らしいアップデートだったと感じています。
2021年新機能②:クリップ機能(現在テスト中)
リリースページはこちら
まずは上記の動画、埋め込み再生ではなくYouTubeに飛んで再生してみてください。
するとこのようなボタンが登場していませんか?
そうです、動画のクリップ機能が実装されようとしているのです。
これは、YouTubeに投稿された動画のいち部分だけを切り取り、切り取られた部分のみ再生できるURLを発行できるという機能です。
クリップボタンを押すと、このようなメニューが表示されます。
どの部分をどの程度の長さ切り取るのか、を設定し切り取る部分のタイトルを入力します。
すると共有リンクが発行されるのです。
至ってシンプルなフローですね。
【考察】
なぜクリップ機能を今頃YouTubeが追加しようとテストしているのか。
それは、ユーザーの視聴態度の変化が大きな要因になっていると考えています。
TikTokやInstagramストーリーズのように短尺で満足度の高い動画コンテンツが増え、またClubhouseのFOMO的な概念も徐々に浸透してきている中、そのような文脈とは真反対に存在しているのがYouTubeです。
YouTubeは8分以上の動画をアップしなければミッドロール広告(動画途中に挟む広告)がつけられないという制約があるが故に、クリエイターはいかにして8分以上の動画を作るか、を重視しています。
いままではそれがテレビに比べると短尺で、サクッと見れるという感覚でしたが、もはや今になってはYouTubeすら動画が長すぎて、「はやく次の動画に飛びたい」と思わせてしまうような場所になっている側面があります。
そのようなユーザーに対して、動画内の大事な場面だけをまずはダイレクトに届けること に特化したのが今回のクリップ機能です。
これにより最短時間で動画の魅力を伝達でき、また新たな広告フォーマットとしても活用できるようになりそうです。
クリエイター側は、常に視聴維持率のゲージを確認し、最も維持率の高い(反復率の高い)箇所をクリップし、ユーザーに届けるというアクションが有効になってくるでしょう。
--
この記事を書いた人
ぶるとん🐷動画企画室|YouTube総再生回数5000万回突破。
https://twitter.com/bulltonofficial
株式会社ブルズとは|
動画を軸にしたプロモーションの企画、撮影、編集を行うデジタルエージェンシーです。2020年5月に南青山3丁目(エイベックスさんのビルの裏)にお引越しを行い、YouTube撮影やスチール撮影ができるスタジオを開設致しました🐷
動画制作やYouTube広告運用、YouTubeプロモーション施策のプランニングに関するご相談は下記アドレス宛にお願いします!
info@bullz.jp
--