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BUN-1グランプリ2024作戦会議その4
『水を縫う』寺地はるな 集英社
BUN-1事務局
本日は、寺地はるなさんの『水を縫う』
内田さんが大好きな作家です。
内田
ポプラ小説大賞を受賞した『ビオレタ』を読んだ時に、ほんとに驚きました。ついに自分が大好きな角田光代さんに追いつく作家が出た! と思いました。寺地さんは多作ですよね。作品が次々と出る方で、それもすごい。
寺地作品はいろんな人の悩みや境遇の人を描きながらも、必ず希望があるところが好きなんです。
この本、「縫う」というタイトルもいいと思いました。色々な人の心を紡いでいくという意味が込められていますね。今年刊行された「こまどり達が歌うなら」(集英社)も最高なので、ぜひ一緒に売って欲しいですね。
大田丸書店員さん
私は普段ファンタジーやミステリーばかり読むことが多いです。普段あまり寺地さんを読んでいない人の視点から語らせていただきますが、多様性について語られることが多い昨今、無理に合わせなくていい、無理に肯定しなくていい、というこの作品のメッセージに惹かれました。
「無理やりスポットライトに出すのではなく、普段の通りで出すのがいい。」主人公の立場、お姉さんの立場、家族それぞれの視点で語っていくこのお話。みんなモヤモヤはあるんですが、でもそれでもいいんですよね。
この本はぜひ、「疲れている人」に読んでもらえるといいな、と思いました。
個人的には、この家族を第3者の立場で見ている男の人の視点が一番刺さりました。「家族っていろいろと大変だけど、やっぱりいいなあ」
集英社吉田さん
上の世代の方々には読んでいただき「こういう価値観もある」ということをぜひ理解してもらいたいです。
また、中学生、高校生の方々にもきっと感じるところがあると思います。
課題図書に選ばれました。
内田さん
そうですね。この作品は「家族小説」としての面を打ち出していくのがいいかもしれないです。問題提起になりますね。
もう一つ最後に付け加えると、ご当地が見える小説ですね。
『ほたるいしマジカルランド」が今年の第12回大阪ほんま本大賞を受賞しました。最初に言いましたが、寺地さんは作品も多いので、ぜひ寺地コーナーをお店にお願いしたいです。
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内田さん渾身のPOP
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