BUN−1 グランプリ

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BUN-1グランプリ2024作戦会議その3

『#真相をお話しします』結城真一郎 新潮社 本日は売れに売れているこの作品について、内田剛さんと新潮社三枝さんが作戦会議を開催しました。 内田 売れてますよね。しかもこれほど売れる理由がちゃんと思い浮かぶ本はない。他にこんな本は「成瀬は自分の信じた道をいく』くらいしか浮かばないほどです。 まず、これまであまり本を読んでいない人にも間違いなく面白く読んでいただける作品です。年齢、性別問わず。しかも、ミステリー通をも唸らせるテクニカルな部分もしっかりある。無敵です。しかも、

    • BUN-1グランプリ2024作戦会議その2

      『むらさきのスカートの女』今村夏子 朝日新聞出版 第2回は、『むらさきのスカートの女』の魅力について書店員さん、朝日新聞出版の方々と語り合いました。物語にグイグイひきこまれながらも、なんとも不思議な読後感が残るこの小説。皆さんはどう読まれているのでしょうか。 朝日新聞出版 味岡さん この作品はオードリーの若林さんがテレビやSNSでこの作品をとても面白いと言っていただいたことから、幅広く読んでいただくようになってきました。TikTokでも大変話題になりました。 この作品の魅

      • BUN-1グランプリ2024作戦会議その1

        ポプラ社さんと大田丸書店員で作戦会議!『お探し物は図書室まで』青山美智子さんの魅力を語る BUN-1グランプリが他の文学賞とちょっと違うところ。それは各店の書店員が自分たちが推したい作家を頑張って売れば、それがそのままグランプリの票につながるという点です。つまり店員の推しで読者が買ってくれれば、グランプリにそのまま反映される賞なんです。 そこで、ノミネート時に各作品を推した店員と出版社担当者はそれぞれ「どうやってこの本の魅力をもっとみんなに伝えられるか、どうやってもっと売

        • BUN-1グランプリ2024ノミネート作品紹介⑩

          『レモンと殺人鬼』くわがきあゆ 宝島二転三転四転五転する狂気のミステリ ノミネート作品紹介、最後を飾るのはこの作品です。 【書店員から、ここがおすすめ】 「第21回このミステリーがすごい!大賞文庫グランプリ」を受賞されて、 長く動き続けています。さらに多くの読者に届きますように、 このタイミングでもう一度プッシュして更なる増売を図るべく推薦いたします! 【出版社からひとこと】 このミステリーは二転三転では終わりません。 四転五転……どんでん返しの嵐! 読み始めたら止まら

        BUN-1グランプリ2024作戦会議その3

          BUN-1グランプリ2024ノミネート作紹介⑨

          『むらさきのスカートの女』今村夏子朝日新聞出版令和最初の芥川賞を受賞した不朽の名作 【書店員から、ここがおすすめ】 読後、自分を過信し周りが見えなくなってしまうことが怖くなる。 どうしてこんな話を作り出すことができるのかと、作家自身に興味が沸いた。 「なにこれ?」ともう一度読み返したくなった作品は、これ以外にまだ出会えておりません。 【出版社からひとこと】 芥川賞受賞後にもTikTokで大ブレイクしたりと、おかげさまでロングセラーとなっており現在累計発行部数が26万部を突

          BUN-1グランプリ2024ノミネート作紹介⑨

          BUN-1グランプリ2024ノミネート 作品紹介⑧

          『水を縫う』寺地はるな 集英社子どもから大人まですべての人に贈る、清々しい家族小説 【書店員から、ここがおすすめ】 それぞれの章の語り手を担う登場人物たちは、皆違った悩みを抱えています。 寺地さんの温かく真っ直ぐな文章からは、彼らがひたむきに生きる様子がありありと伝わってきて、 現実を生きる人たちにも優しくなれるような気がします。 【出版社からひとこと】 「男なのに」「女らしく」「母親/父親だから」。そんな言葉に立ち止まったことのある人に特におすすめしたい作品です。爽快な

          BUN-1グランプリ2024ノミネート 作品紹介⑧

          BUN-1グランプリ2024ノミネート作品紹介⑦

          『猫を処方いたします』石田祥 PHP研究所薬の代わりに処方されたのは本物の猫!? 話題のもふもふハートフルストーリー 【書店員から、ここがおすすめ】 出てくる猫たちがかわいくて、 「猫さえいればなんとかなる」という気持ちにさせてくれます。 この病院はいったい何なのか?不思議な院長と看護師の正体は? 謎めいた要素もあり、楽しめて癒される物語です。 【出版社からひとこと】 悩める患者達に本物の猫を処方する――。不思議な病院が舞台の本作は、猫達の可愛さはもちろん、小さな命の尊さ

          BUN-1グランプリ2024ノミネート作品紹介⑦

          BUN-1グランプリ2024ノミネート作品紹介⑥

          『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』大前粟生 河出書房新社もう笑ってごまかさなくていいよ。 【書店員から、ここがおすすめ】 読みながらぐるぐると考えずにはいられない作品。 どうか最後の一文まで読んで欲しい。 大丈夫?と聞かれて、大丈夫、と答えてしまうあなたへ。 この作品があなたという存在への肯定となることを祈って、推薦します。 【出版社からひとこと】 ノリでいってしまえばいいのかもしれないけど、そうできないのはなぜだろう。みんなが無理なく楽しめているらしい“恋愛”にしっく

          BUN-1グランプリ2024ノミネート作品紹介⑥

          BUN−1グランプリ2024ノミネート作紹介⑤

          『#真相をお話しします』結城真一郎 新潮社【累計50万部】【本屋大賞ノミネート】 メディア騒然の超話題作、令和最強のミステリー‼ 【書店員から、ここがおすすめ】 短編集なのですが、1冊を一気読みするくらい面白く、読みやすかったです。 どのお話も最後にゾクっとさせられましたが、 個人的に「ヤリモク」が一番ゾクっとさせられました。 【出版社からひとこと】 社会現象とも言える大ヒットとなった本書の最大の特徴は“動画感覚"のミステリーであること。YouTube動画のような掴みやテ

          BUN−1グランプリ2024ノミネート作紹介⑤

          BUN-1グランプリ2024ノミネート作紹介④

          デビュー作にして数々の文学賞やランキングを席捲した 破格の傑作ミステリ! 『屍人荘の殺人』今村昌弘 東京創元社 【書店員から、ここがおすすめ】 我々マニアが泣いて喜ぶガジェットに彩られたシン・本格ミステリ。 示された情報全てが気持ちいいほどにピタリとはまる終盤の展開はまさに圧巻。 初読時の衝撃はそれはもう筆舌に尽くしがたいものがありました。 【出版社からひとこと】 えええぇぇ!!という衝撃の出来事から密室となったペンションで起こる連続殺人……おっと、もうこれ以上は。とに

          BUN-1グランプリ2024ノミネート作紹介④

          BUN-1グランプリ2024ノミネート作紹介③

          「塞王の楯」(上・下)今村翔吾 集英社 第166回直木賞受賞作!「最強の楯」と「至高の矛」の対決を描いた、究極の戦国小説! 【書店員から、ここがおすすめ】 堅苦しさや難解さを極力抑え、魅力的なキャラ付けや心理描写、ダイナミックな戦術や情景など、 徹底してエンタメとしての読みやすさが追求されています。 普段は歴史・時代小説にまで手を出さない方にこそ、是非お届けしたい作品です! 【出版社からひとこと】 大津城を舞台に、石垣職人“穴太衆”と鉄砲職人“国友衆”の対決を描いた歴史

          BUN-1グランプリ2024ノミネート作紹介③

          BUN-1グランプリ2024ノミネート作紹介②

          少女たちは本の世界を冒険する!胸躍るファンタジー。 「この本を盗む者は」深緑野分 KADOKAWA 【書店員から、ここがおすすめ】 読むのが楽しくて仕方なかった。自分の中で勝手に映像化して 主人公たちが動き出して久々に子供のころのウキウキワクワクの読書体験をさせてもらいました。 読書ってこうでなくちゃ!! 【出版社からひとこと】 本が苦手だったあなたと、本を愛するあなたのために。 本の町・読長町の書庫から蔵書が盗まれた。発動した呪いにより物語に侵食されていく町を救うため

          BUN-1グランプリ2024ノミネート作紹介②

          BUN-1グランプリ2024ノミネート作紹介①

          『お探し物は図書室まで」青山美智子読書の醍醐味がぎゅっと詰まった1冊 20日からはじまったBUN-1グランプリノミネート作。本日から10冊への推薦コメントを紹介します。1冊目は青山美智子さんの『お探し物は図書室まで』(ポプラ社)です。 【書店員から、ここがおすすめ】 不思議な力を持ち人生の気づきある本を示してくれる司書の小町さん。 短編集で読みやすく、また時間を空けて読み直してみたいと思う1冊です。 優しく包み込んでくれるゆりかごのような安心感があります! 【出版社から

          BUN-1グランプリ2024ノミネート作紹介①

          BUN-1グランプリ2024 ノミネート作発表

          ノミネートの10作をお知らせします。大田丸書店員など257人による175の候補作から選ばれた10冊だけあって、どれも本当におすすめできる本ばかり! まずは1冊だけでも、大田丸参加書店でお手に取っていただけたら嬉しいです。画像の看板も各店に続々と置かれる予定ですので、目印にしてください。

          BUN-1グランプリ2024 ノミネート作発表

          BUN-1グランプリ2024小冊子ができました!

          BUN-1グランプリ2024小冊子ができました!

          BUN-1グランプリ2024の概要です

          賞の概要 BUN-1グランプリは全国大田丸加盟12法人全書店員の投票だけで選ばれる賞です。 対象は文庫本。 そして、作者が紙の本でのデビュー15年以内の現役作家の作品、ジャンルは国内小説です。 大田丸書店員及び出版社社員の自薦図書、他薦図書のなかから投票を行い、期間中に最も売り伸ばした作品をグランプリとする、ガチンコ対決です。 なぜ文庫なの? 文庫は誰もが手にしやすいために、幅広い読者の方に読んでいただけます。また、単行本での初出時販売データがあるため、現場書店員

          BUN-1グランプリ2024の概要です