BUN-1グランプリ2024ノミネート作紹介⑨
『むらさきのスカートの女』今村夏子朝日新聞出版
令和最初の芥川賞を受賞した不朽の名作
【書店員から、ここがおすすめ】
読後、自分を過信し周りが見えなくなってしまうことが怖くなる。 どうしてこんな話を作り出すことができるのかと、作家自身に興味が沸いた。 「なにこれ?」ともう一度読み返したくなった作品は、これ以外にまだ出会えておりません。
【出版社からひとこと】
芥川賞受賞後にもTikTokで大ブレイクしたりと、おかげさまでロングセラーとなっており現在累計発行部数が26万部を突破しています。芥川賞の選考会でも選考委員の解釈が分かれたことが話題となりましたが、読む人によってホラーと感じたり、スリラーと感じたり、その読後感が千差万別です。担当編集者の私は、無性に孤独だなと感じる夜、とても寂しい気分だなと思うような日に手にとって何度も読み返している一冊です。
(朝日新聞出版書籍編集部 四本倫子)
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