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9月から10月上旬に読んだ本・買った本

『エンド・オブ・ライフ』佐々涼子
終末在宅医療のドキュメンタリー。
こんな最期を迎えられるのはある意味恵まれた関係を周囲と築いてこられたからなんだろう。亡くなる準備ができる状態があるということは死と向き合う機関がある程度あるということで、それも覚悟がいる。本人にも周囲にも。

『文章は、「転」。〈自分の言葉〉で書く技術』近藤康太郎
『ワーク・イズ・ライフ 宇宙一チャラい仕事論』近藤康太郎
おもしろくなってきたので追っかけて読んでいる。
抜き書きノートってなかなかつくれない。これはほかの方の本でも推奨されていたので今までに何度かチャレンジしているのだけれど、ついつい書くのがめんどくさくなったり、書いたものをどこかへやってしまったりしている。『文章は~』のほうでは音楽についても言及アリ。わたしには音楽成分が足りていないと思う。吸収をこころがけたい。

『生きのびるための事務』坂口恭平
こちらも追っかけ。道草さんの漫画の絵がちょっとこわい気がするのはわたしだけだろうか。

『書きあぐねている人のための小説入門』保坂和志
Ⅴ章の「風景を書く」がよい。風景の難しさをずっと感じていたけどこういう風に言語化できていなかった。言語表現とはシーケンシャルなものだからだ。絵や写真なら一目でつかめるものがあるけれど文章は理解に時間差がでる。あとこの方は書いたら手放す派。ちなみに、うちの大学の主任は書いたもの温存派。やっぱり、どんどん手放していくのもありかもと思い始める。

ここから読みかけ。
『知の編集工学 増補版』松岡正剛
とうとう生の声を聞くことができないまま亡くなられてしまいました。
『千夜千冊』シリーズも読み返したい。

『暇と退屈の倫理学 増補新版』國分功一郎
最初にでたときは「私、暇でも退屈でもないし~」とかいってそっぽ向いてました。ベストセラーを読むのってピークすぎてからでもいいような気がしているから。結局買ったのですが、ごめんなさい、私が悪かった。面白いです。最初の何故暇ができたかあたりまでしか読めていないですが多分ちゃんと読むでしょう。

『学力喪失 認知科学による回復への道筋』今井むつみ
これは「こどもがどうやって学ぶか」という話なんだけれど、もうこども
ではない人にとっても結構問題なのではないだろうか。通信制大学の授業ではほぼ対面なしでおこなわれるのでシラバスが頼り。科目によっては他の学生が出した提出物を閲覧できる講義もあるわけだが、読めていないのか、なぜそうなる?と聞きたくなるような成果物がある。逆にそのシラバスとあの動画でそれを求めているとわかるの?と聞きたくなる講義もあったのだ。本当に書かれたものを、その意図を、私たちは読み取ることができているのだろうか?

『小島』小山田浩子
表題作とあとちらほらめくる程度。大学の読書会の課題本。
目に映ったものをだらだらそのまま書き起こしているような表現が読んでいてだるい。こういうのがイマドキの文学なんでしょうか。表紙もびっくりするくらい地味。課題でなければ手に取らない、絶対に。

『漫画のカリスマ 白土三平、つげ義春、吾妻ひでお、諸星大二郎』長山靖生
はじめ数ページのみ。

これから読む本
『人魚の嘆き・魔術師』谷崎潤一郎
『予告された殺人の記録』G・ガルシア=マルケス
『小説の技法』ミラン・クンデラ
『脳の中の幽霊』V・S・ラマチャンドラン、サンドラ・ブレイクスリー
『生物から見た世界』ユクスキュル、クリサート
『ハンガリー』ヤーノシュ・サーヴァイ


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