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男と女は反対なの?
「男」の反対が「女」
「子供」の反対が「大人」
反対語という概念が、あんまり腑に落ちない。
「ことばのこと ばっかし」という本の中で
著者の金田一さんがこう言っていた。
私も国語の授業や、漢検対策の勉強をする中で、
「反対語」というのが、どうも納得いっていなかった。
反対語とは
この本によれば、反対語というのは
いろいろな意味の要素があって、
そのうちのほとんどは一致している。
しかし決定的な
どこかの要素が異なるもの。
「男」と「女」というのは、どちらも人間である。
しかし、性別という1点において対立している。
反対と言うと
マヤ暦で紋章が「反対」の関係にある、というのは、相性が悪いという意味ではなく、背中合わせの関係だと教えてもらった。私がマヤ暦を好きな理由の1つがこの概念である。
男と女が惹かれ合うことが多いように、人は自分とは違う何かを持っている他人に惹かれることが多い。マヤ暦で家族を見させてもらうと、夫婦の紋章が「反対」であることも多い。
見ている視点が違う
背中合わせの関係ということは、互いの見ている視点が違うということ。だから、同じものを見ていても、考え方や捉え方が違って当たり前になる。でも、子育てをしたり、夫婦以外の他の誰かを見たときに、互いの視点が違うことを忘れて「反対」であることに重きを置くと、トラブルになる。
意見が異なるということ
見ている視点が違うと、意見を出し合った時に、異なる意見が出やすい。
夫の意見と私の意見は全く違う。
この1点を集中して見てしまうと、
せっかくの「反対」の要素がいかされない。
立ち位置を明確に知る
マヤ暦で「背中合わせの関係」だと知ってから、私たち夫婦の関係は劇的に変化した。それはきっと、私が自分の立ち位置を明確に知ることができて、安心したからだと思う。
夫と私は見ている視点や世界が違う。
それは悲しいことでも、嫌なことでもなくて、2人合わせれば360°の視点や世界が見られるということ。そんな捉え方ができるようになったから、夫の意見をまっすぐに受け止めたり、自分の意見を夫に、まっすぐ言えるようになった。
「反対」の親を持つと子供は
子育てにおいて、異なる意見をぶつけ合うことも多かった私たちだが、「反対」の親を持つ娘は、私たちの良い面は吸収して、悪い面は反面教師として育っているように見える。
同じような考えを持つ似た者同士の夫婦なら、子育てはどんなに楽だろうかと考えたことは一度や二度ではない。でも、娘の成長を見ていると、私たちは「反対」の夫婦で良かったのではないかと思えてくる。
まとめ
腑に落ちないという概念や価値観、考え方などがあった時、そこにはきっと自分の大切にしたいものが潜んでいるのだろう。このように「言葉」に違和感を持ったときに、少し立ち止まってみることで、「自分」をもっと知ることができたり、悩みを解消するヒントが分かるのかもしれない。