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生きやすくなる「分ける」テクニック

相手にとって大切なことは
相手の「分け方」にある。

「しやすい」の作り方

見やすい、選びやすい、買いやすい、片付けやすい
という「○○やすい」

見にくい、選びにくい、買いにくい、片付けにくい
という「○○にくい」

何が違うのだろうか?

私は「○○やすい」や「○○にくい」に敏感である。いろんな場面で、もっとこうしたらいいのに、と思うことが多々ある。そんな私だから、本屋で「しやすい」の作り方、という本を見つけた時は即購入を決めた。

本を読んで考えたこと。私が日頃、感じている「○○やすい」と「○○にくい」について、まとめてみようと思う。

並びやすい列

一番「○○にくい」と「○○やすい」の対比を感じる場面は、スーパーやコンビニなどでのレジ待ちだ。並びやすい、と感じる店もあれば、並びにくいと感じる店もある。

並びにくいと私が感じる店では、お客さんが好き勝手に列を作るので、店員は次の人がどの人なのか分からず困ったり、お客さん同士でもめ合いが起きたりする。もっと違うやり方があるよなと、その状況を冷静に見ている自分がいる。

コロナ渦でソーシャルディスタンスが叫ばれるようになり、レジ付近には足跡マークが描かれるようになった。ディスタンス(距離)をとる目的だったが、これが「並びやすい」に繋がった。列だけでなく、どこに立つかまで指定されているので、よっぽどでない限り、人々はそれに倣って並ぶ。

「○○にくい」を「○○やすい」に変える

テクニックがあると著者は言う。それは「分ける」こと。先ほど、私が挙げた例のように、足跡マークで分けたから並びやすくなったのだと思う。

できる人は「分け方」がうまい。
できる人は常に現状の分け方に疑問を持っている。

「しやすい」の作り方

なるほど。このテクニックは確かにいろんな場面で見られる。

感情が扱いやすくなる

感情のコントロールができるようになりたい。とはよく聞く言葉だ。それは感情を抑えるのとも違うし、感情を垂れ流しにするのでもない。

私はもともと感情的なほうで、瞬間湯沸かし器のように、怒りが爆発するタイプであった。感情を抑え続けて、たまると爆発するのを繰り返していた。その爆発は怒りとなって現れていたのだが、怒りは「二次感情」だと知ってから変わ始めた。

人に分かってもらえなかった悲しみや、できなかった悔しさを出さずに抑えていたから、いつしか「怒り」になっていた。感情を言葉で表現できなかった私が、コーチングを受けたことで、表現できるようになった。

まさに、感情を「分ける」ことができるようになったから、感情が扱いやすくなったのだ。

また、人の感情や雰囲気に影響されやすかったのだが、これも分けるようにした。人の感情と、私の感情は別物。

ドン・キホーテのからくり

大型ディスカウントストアのドン・キホーテをご存じだろうか。私が引っ越す前は、一番近いスーパーがドン・キホーテだったため、食料品の買い物と言えば、この店に行くことが多かった。

だが、私はこの店が好きではなかった。その理由は、ごちゃごちゃしているから。つまり、今回の文脈で言えば、商品が「見にくい」、必要なものが「探しにくい」からだ。

食料品の買い物はブラブラしながらするものではなく、私にとってどれだけ短時間で終わらせるかが大事。ドン・キホーテでは、赤色や黄色の文字であちこちに「セール品」を主張する貼り紙が見られる。商品はどこに何があるのか分かりにくい上に、店員が営業時間中に品出しをするため、ただでさえ狭い通路がさらに狭くなる。

食料品の買い出しを終えて帰宅する頃には、ほとほと疲れていた。

本によれば、ドン・キホーテのお店の形態は「ワクワクしやすい」を目的としているのだと言う。宝物探しをするような感覚で商品を見つけるのが楽しい人にとっては楽園なわけだ。私はそれを求めていなかった。

私は「探しやすい」を求めていた。引っ越してから、よく行っているお店は、「探しやすい」「カートでまわりやすい通路が広めの店」だ。

「分ける」プラス1

私にとって「ワクワクしやすい」店を求めることもあった。それは古本屋であった。どんな本が欲しいか決めているわけではなく、なんとなく本屋に出かけて、掘り出し物を見つける、あの感覚こそ「ワクワク」だ。

「○○にくい」を「○○やすい」に変えるテクニックは「分ける」だと言ったが、それだけではない。目的にそった分け方が重要となるらしい。

お店側が「ワクワクしやすい」を目的としているドン・キホーテに対して、私の求めるものは「探しやすい」であったため、私は満足しなかった。

一方で、私は「ワクワク」を古本屋に求め、それがお店の意図と合致したため、満足に繋がった。

目的によって分ける、が大事なのだ。

まとめ

他にも、選びやすい、働きやすい、片付けやすいについて、著者の具体例を挙げながら書かれている。この本を読めば、あなたも身近な「○○にくい」や「○○やすい」について思いをはせ、「分ける」テクニックを使ってみたくなるかもしれない。



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