「“死”を感じるのは本気で何かに取り組んでいる証拠」buggy代表と執行役員による仕事への向き合い方
buggy株式会社にて執行役員を務める、原澤辰史。高い営業スキルを持つ原澤は、実は代表関根の小・中学校の同級生でもあります。
昔からの付き合いといえど、学生時代から特別仲がよかったわけではなかったとのこと。
今回はなぜ関根が原澤をbuggyに誘ったのか、なぜ原澤がbuggyにジョインすることになったのか、その経緯や理由を聞きました。また、タイプの異なる二人のそれぞれの仕事への向き合い方も語ってもらいます。
本企画は、クリエイターのプロデュースなどを手掛けるbuggy株式会社の代表を務める関根(@mu41208)と、buggyに関わるさまざまなメンバーが対談。現役で活躍する人たちにプロデュース術や仕事にかける想いをお聞きします。
営業を経て起業。事業売却を経験した後にbuggyへジョイン
関根:原澤の経歴を改めて話してもらおうか。
原澤:俺は大学卒業後に、新卒で企業に入ることができなかったんだよね。1年間のニート期間を経てから、地元である埼玉県にあるOA機器の営業販売の会社に入社して。
5年ほど勤めた後に地元の別の同級生の誘いを受けて、東京の上場企業に入社したんだよね。
関根:転職をきっかけに上京したのか。その企業では何をしていたの?
原澤:広告事業や新規事業を担当してた。その後は、その上場企業の社長の出資を受けて起業して。その会社を売却した後にメーカーの営業を1年経験したら、自分がある程度キャリアの選択肢を選べる状況になったと思えるようになったんだよね。
この先どうしようかなと思っていた頃、関根から「一緒にやらないか」と声をかけてもらっていたことを思い出して。「今、buggyで人雇ってる?」と連絡して今に至ると。
関根:buggyは、昔からの知り合いが仕事をくれることが多いんだよね。ありがたいことではあるんだけど、それだと会社がスケールしていかない。だからセールスチームを作りたいなと思って、営業力のある原澤に声を掛けてたんだよね。
原澤には役員にも入ってもらっているので、セールスを含めてデジタルマーケティング事業の統括もやってもらいたいなと。
「“死”を感じるくらい、本気で取り組んできた」起業を経験した今、関根に魅せられた理由
関根:buggyジョインの決め手は何だったの?
原澤:これまでもいろんな商材で営業してきているから、正直buggyの事業内容で何か決め手があったわけではなくて。「この商材じゃないと営業できない」「絶対にこの業界で働きたい」というものもないし。だから完全に関根という“人”で選んでるね。
関根:何をするかより誰とするか、みたいな話だね。
原澤:そう。でも、俺と関根は学生時代から特別仲が良かったわけではないよね。同じコミュニティに所属していたわけでもないし、本当にたまに話すくらい。
でも上京して視野が広がったり考え方が変わる中で、リスクを背負いながらも前に進んでいる人はめちゃくちゃかっこいいなと思うようになって。まさに関根はそれを体現している人だったから、同級生だからというのもあるけど、そういうところも含めて一緒に仕事したいと思ったかな。
関根:俺も本当の意味でリスクを取れるようになったのは最近だけどね。26歳でファウンダーとして企業に入ったときも絶対的な社長がいたし、buggyも組織の子会社として立ち上げたし。でも働かないという選択肢がない状況だから、がむしゃらにやってきたみたいな。
原澤:そうは言っても、事業がどうなるかわからない中で大金を借りることは怖いよね。だから関根はその恐怖を跳ね除けてきたんだろうなと。俺が起業したときに感じたきつかったことは、カバーしていきたいなと思ってる。
関根:もう一度起業しようとは思わなかったの?
原澤:俺はトップに立つ人間じゃないと思ってるんだよね。
会社の利益が出てたら問題ないけど、赤字の状態で会社のお金が目に見えて減っていくのが怖くて。もちろん資金調達したり事業の方針を変えてリカバリーするだろうけど、赤字の状態が続いたらちゃんと“死ぬ”なと。実際に死ぬわけではないけど、死をリアルに感じるというか。
関根:でも死を感じるのは、本気で何かに取り組んでいるときだけだからね。本気を出していないときは自分のポテンシャルを隠せるし、自分のことを信じなくてよくなる。でも本気を出すと、言い訳ができなくなるからね。自分の限界値を認めなきゃいけなくなる。
原澤:たしかに。関根が俺をbuggyに誘ってくれた理由は?
関根:売り上げが作れそうだから。特に営業はちょっと話してたら「この人は営業できそうだな」ってわかりやすいし。営業できそうな人は他にいくらでもいるけど、その中でも地元が一緒だったりマイメンと呼べるような関係性だったら、それは一緒に仕事したいと思うよね。
原澤:なるほどね。俺がbuggyに入ったのは、フリーランスで活動するよりも組織に入ったほうが得られる情報量が多いと思ったからというのもあるかも。今通用している情報は2〜3年後にはもう通用しないし、組織に入っている方が自分の価値を上げられると思ったんだよね。
関根:会社員もフリーランスも、どっちが正しいということはないんだけどね。
「この意思決定は、自分で決めたことか?」問いかけと確信をし続ける
関根:仕事をするときや日頃から意識していることは?
原澤:人って1日の中でたくさんの意思決定をしてるから、常に“自分で決めたことであるか”は意識するようにしてる。「あの人がこう言ってたから、自分の決断は正しい」という考えは危険だから、自分が正しいと思うことを考えるのが大事。
たとえ自分がバスケが下手だとしても、上手なプロ選手に毎日「お前がこの世で一番バスケが上手い」と言われたら、心の底から上手いと思ってしまうと思うんだよね。
人間なんてその程度だから、目指したいものへの問いかけと確信を自分で持つことが重要かなと。
関根:謙虚さは大事だけど、日本人は謙虚になりすぎちゃうからね。自分の持っていることと発するものをイコールにするのは大事だけど、たまにはハッタリを使うことも謙虚になることも必要。
原澤:ハッタリと謙虚さのバランスが大事だよね。
関根:そうそう。俺、buggyのメンバーは全員“赤ちゃん”になってほしいと思ってるんだよね。
赤ちゃんは新しいことをいくらでも吸収できるし、伸び代がめっちゃあるじゃん。buggyはそれくらい可能性がある組織にしたいなと思ってる。赤ちゃんだったら未熟でも許されるし、たくさん失敗して経験値を積んでいけたらいいのかなと。
原澤:赤ちゃんになるという設定は良いね。まだまだ成長する余地しかないね。
💻
今回はbuggy株式会社の執行役員である原澤に、これまでの経歴やbuggyジョインまでの経緯、仕事への向き合い方などを語ってもらいました。
原澤と関根は性格は異なりつつも、マインドセットや仕事への熱い想いは共通している部分もあるようです。
次回も引き続き原澤辰史が登場。ぜひお楽しみに!
<ふたり広報:取材・執筆・伊藤美咲 / 編集・えるも / 写真・琴>
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