喉を開いて、声よもっと遠くへ!
例年ならこの時期、ドアも窓も閉めてエアコンの効いた部屋で授業をしている日本語学校ですが、
今年に限ってはドアも窓も開けっぱなしでエアコンをつけて授業をしています。
そうすると、マスクをしているはずなのに隣のクラスの声がよく聞こえる。
先生の説明も、学生の発言も。
2つ全く同時並行で同じことをしているクラスがあるのですが、
こちらで説明したことよりもわかりやすい説明をされていると
「あ、こういう言い方ができるのか」
と参考になることも。
また、学生の発話量などもわかります。
わたしはそのどちらのクラスにも行っているので、どちらの教室に行ってもわたしの声も聞こえているんだろうなぁ、と思っていたんですが、
A先生も、B先生も私の声は実は全く聞こえていないのだとか。
あれ?
でも、教室の後ろの方にいる学生に当てても返事はくるし、学生が静かなわけでもない。
学生はこちらが何か冗談を言えば笑ってくれる。(むしろ「先生は変です!(笑)」とさえ言ってくる。お世辞?)
怒鳴れば黙る。
のに、
あれ?
もともと声は低い方で、しかも通りが悪いのはわかっていたんですが、
お隣には聞こえないのかー
コロナで飛沫が飛ぶので、声が通らないのはある意味良いような悪いような😅
邪魔しなくていいしね。
しかし、
今まで抜き打ち授業チェックを受けても声の大きさを言われたことはなかったですが、なんか気になる。
対面授業再開の時、マスクで話す要領がわからず「先生、もう少し大きな声で話してください」と言われて以来、最大限にボリュームアップしているし、それ以降は学生も「聞こえます」と言っているんですが、
それでもお隣には聞こえないのかー。
聞こえていいわけではないけど、ちょっと立ち止まろう。
たしかに昔から私と妹(通る声)が話していても、遠くで聴いていると妹の声しか聞こえないってよく言われたもんなぁ。
先日、オンライン授業で自分の授業風景をビデオで見た時も、確かに私は声が低かった(そして私太ったわ)。
そういえば、大学時代、スペイン語の読解の授業で教授にあてられて音読したときに、「あなたの声は落ち着いていて、朗読にとても向いている声ですね。」とも言われたっけ。
家の電話が主流だった時代、よく男の人に間違えられたっけ。今はそれがないから楽な時代だな。
ちなみに同じ教室同じ条件下のとき、C先生(私と同じく声は低めであまり通る感じではない)の声は聞こえてきません。でも、学生が困った様子もなさそう。
パフォーマンスの方法や活動内容の違いもあると思いますが、同じように話すなら通る声の人はいいなぁとちょっと思ってしまいました。
だから改善策を調べてみた。
声が篭る原因として、
1.喉が閉まっている、
2.舌の位置が一定(あまり動かしていない)
3.口を動かしていない
4.姿勢が悪い ←多分これが1番の原因
5.そもそも話し方に抑揚がない ←2番目にあり得る
などがあるそう。
ということで、もう少し意識してまずは喉を開くように話してみました。
喉を開くと自然に口角が上がるので、マスクして見えなくても多分笑顔に見えることがわかった。
そして、確かにマスクしていても無理なく奥まで声が飛んでいく感じ。
自分の判断なのでわかりませんが、こもった感じも抜ける気がする。声が笑顔になってる。
なるほどなるほど。
ヨガ教室で「生徒さんの中で一番呼吸が深くて長い」と仰っていただけたので、それをうまく使ってのどを開いて話せば飛沫は少なく、でも後ろの方まで明るい声が届くんじゃない?
教師として基本中の基本で、以前はもっと意識していたはずなのに最近忘れてしまっていた気がする。いかんいかん。
気づけて良かった。思い出せてよかった。
地声が高くなることはないと思うけど、印象は変わる。
声とともに授業レベルももう一段階高くなりたい。
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