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【連載】残された人生は大学卒業まで!? #145 おかんの誕生日

 母の誕生日。

 昔は天皇誕生日と母の誕生日が重なっていたために、母の誕生日は祝日になってるんだ〜と勘違いしていた恥ずかしい記憶。なんなら自分の誕生日も海の日と重なっていた(今は日にちが変動するようになってしまった)ので誕生日は祝日なんだと思っていたもっと小さい頃。

 調べてみると2003年から日にちが変動されるようになってたみたい。

 次男で兄と歳の差がかなりある影響で、母はもう還暦間近である。まだ誕生日プレゼントなんて送ったことがなくて、周りの友達が母に誕生日プレゼントを買っている様子や兄が誕生日に花を送っているのを聞くとすごい後ろめたい気持ちになってしまった。

 母は、生まれてから今までずっと私のことを考えてくれているとつくづく思う。高校に行くとなっては、いろんな必要なものを買いそろえてくれたり、毎朝お弁当を作って用意してくれたり、大学に行くとなっては一緒に物件を探してくれたり、一人暮らしをするにあたっての手続きを1から10までやってくれたり、いまだに家賃を払う補助をしてくれてたり、携帯の通信料を払ってくれていたり、もうここには書き切れないくらい考えてくれて支えてくれている。

 いつもありがとう。

 そう言う目に見えるものだけじゃなくたくさんお世話になりまくっている。

 今日たまたまM-1グランプリ2019のドキュメント映像を見た。優勝したミルクボーイのインタビューや本番当日の決勝進出者の緊張感漂う雰囲気、審査員の声などたくさん特集が組まれていた。 

 ミルクボーイは2019年のM-1グランプリが2019年で初めてのテレビ出演漫才だったらしい。そこで歴代得点第一位に輝く点数をとった化け物。昔から肯定と否定を繰り返す漫才はずっとやっていて、ようやく時代が追いついたのか、と言う感じだった。

 映像の中にミルクボーイのボケ担当駒場の家族の映像があった。M-1当日、ミルクボーイの得点発表の様子をビデオに収められているものだった。家族が全員一つになって得点発表を見守り、開示されていく中歓喜の悲鳴をあげている様子だった。

 それを見た駒場が涙を流していた。私もそれを見てうるっときてしまった。状況はどうであれ、息子が輝かしい栄光を讃えられ、大活躍している姿をテレビで見ることができるのは親としてはとても嬉しいし、その姿を見た息子はとても嬉しいだろう。自分がもしその立場であったらと考えたときに泣けてきた。

 自分もああなりたいと言うか、何かをしっかりと続けて親を喜ばせてあげられるような生き方をしたいと改めて思った瞬間だった。そうなるために何かをしよう、と言うのではなく、自分が何かをやった結果そう言う結果になったと言う風になればなおよしだなって思う。

 母が元気なうちに、私が元気なうちに。

 おめでとう。


 BU(◎)DOH

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