心配性なキミへ『投影の法則』
「気にしすぎだよ」「考えすぎだよ」ってよく言われてませんか?
そうなのかなぁ・・そんなこと言われても・・
それでも心配することを止められないし、実はそれがストレスになっていたり、困っちゃうし、疲れてしまいますよね。
それは、『投影の法則』が影響しています。
『投影の法則』ってなに?
投影の法則とは、心理学的な防衛機制の一つで、自分の内面の感情や欲望、考えを他人に投影してしまう現象。
自分が不安を感じていると、他人も同じように不安を抱いていると感じてしまうものです。自分が抱える感情を認めたくないとき、無意識に他者にその感情を見出してしまうのですね。
他者の感情を自分の感覚で考えることは、多くの人に共通する自然な反応です。人間は共感能力を持っており、他者の感情に対して反応するのはごく普通のことです。
しかし、HSP(繊細さん)は感情に敏感なため、他人の行動や言葉に対しても、自分の感情を投影しやすい傾向があります。
つまり、相手の何気ない言動が、自分にとって特別な意味を持つように感じたり、深読みしてしまうことがあるかもしれません。それがストレスを増幅させる要因にもなります。
投影の法則は誰にでもあるけど、 HSPは感受性から投影の法則が始まるきっかけがおおく、 HSPの気質が、相手の感情を必要以上に、深く感じてしまうのですね。
投影の典型的なパターン。
HSPの人は、自分が相手に対してちょっとした失礼なことを言ってしまったかも…と気にしてしまい、相手もそれを気にしていると思い込むことがありますよね?
でも、実際には相手はそれほど気にしていないことがほとんどなのです。
投影をしてしまうと、自分の不安や気にしている感情を相手も同じように持っていると感じてしまうので、結果的に「相手もこう思っているに違いない」と思い込んでしまうんですね。
さらに、HSPは感受性の強さから、実際の相手の痛みよりも、自分が想像した痛みの方が大きくなり、過剰に心配したり、気を使ったりしてしまうことがあります。
その結果、相手のために何とかしようと過剰な行動をとることもあれば、逆に自分自身が疲れてしまうこともあります。
このようなことが「気にしすぎ」「考えすぎ」と言われるメカニズムです。
投影の法則が働きすぎてしまうHSP
自分の感情と相手の感情を切り分けることが重要です。
「相手の痛みを感じることは大切だけれど、自分が感じる痛みは私のもので、相手の痛みとは異なる」という意識を持つことで、少し心が楽になるかもしれないです。
少し距離をおいて、自分で「もしかして、気にしてないのかな?」と振り返り、相手に直接聞いてみることで、実際に何を感じているのかを知ることも助けになります。
投影の法則は、
ポジティブに働くこともある。
過剰に反応してストレスを感じる原因にもなりますが、HSPの特性を理解し、自分の感情と相手の感情を分けて考えることが大切することで、より健全な人間関係を築く助けになることもあるよ。
「気にしすぎる」ことは、確かに疲れてしまうこともありますが、決して悪いことではありません。むしろ、それは相手のことを大切に思っている証拠でもありますし、あなたの優しさや思いやりの現れだと僕は思っています。
実際にはポジティブに働くこともありますよ!具体的には以下のような点です。
これらのポジティブな側面を享受するためには、ストレスを軽減する方法や自己管理が重要です。
自分自身の限界を理解する事が大事。
気持ちを他者に向けすぎるのではなく、自分の感情を大切にしながら、少し距離を取って冷静に見つめることが、心を楽にする第一歩になるかもしれません。
もし疲れたと感じたら、深呼吸して、自分を優しくいたわってください。
感受性が豊かであることは決して悪いことではなく、その力があなた自身や周りの人を癒す力にもなるのですから。
自分の心と相手の心、両方を大切にしながら、無理せずに進んでいきましょう。