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HSPのモヤモヤと『認知的不協和』?

認知的不協和
(にんちてきふきょうわ)
ってなに?

『認知的不協和』というのは、自分が思っていることと、実際にやっていることが合わないときに感じる「モヤモヤした気持ち」のことです。
人は、心の中で思っていること(信じていること)と、実際の行動が合っているときは気持ちがスッキリするけど、矛盾すると不快に感じちゃうんです。

たとえば、こんな場面を想像してみてください。

選択に対する認知的不協和

あなたが友達から「お手伝いを手伝ってほしい」と頼まれたとします。
このとき、心の中では「今日はちょっと疲れているから、あまり手伝いたくないな」と思っているけれど、友達の頼みを断れずに「分かった、手伝うよ」と言ってしまったとします。

このとき、あなたの「手伝いたくない」という気持ちと、「手伝うことにした」という行動が食い違っているので、心の中にモヤモヤした気持ちが生まれるんです。
「どうして手伝うって言っちゃったんだろう?」と自分に問いかけて、もやもやが膨らんでしまうこともあるかもしれません。

そのモヤモヤを解消しようと、自分に言い聞かせることがよくあります。「友達のために手伝うのも大切だから、しょうがないよね」とか、「ちょっとぐらい手伝っても大丈夫だよね」と、自分の行動を正当化しようとするんです。

このように、認知的不協和は、自分の考えや信念と実際の行動が合わないときに生じるんです。

こうした心のズレがストレスや不安を引き起こすことがあるのです。


HSP(繊細さん)ほど、
この現象を感じやすい。

HSPの人は『認知的不協和』のような現象に思い当たることが、いっぱいだと思います。

HSPの人の場合は、他の人よりも感情のズレにすごく敏感だし、
他の人の気持ちをすごくよく感じ取るから、ちょっとした反応の違いでも「どうして?」ってすぐに気づいちゃうんですよね。

たとえば、友達に親切にしたのに、あんまり喜んでくれなかったら、「どうしてそんなに喜ばないんだろう?」ってモヤモヤしてしまう。
自分では「こうしたら喜んでもらえるはず!」って思ってたのに、相手が違う反応をすると、すごく気になって「私が悪かったのかな?」とか、「もっと頑張らなきゃ!」って考えちゃうんです。

その結果、HSPの人は自分を責めたり、相手にもっと喜んでもらおうって一生懸命になりすぎて、疲れてしまうことがよくあるんだ。
こういう風に、周りの人との「感情のズレ」をすごく気にしちゃうから、HSPの人はモヤモヤが溜まりやすくなっちゃうんです。

HSPの人はあんまり自分を責めすぎずに、少し気楽に考えることも大事なんだよ。
と、よく言われるでしょうが、それが中々できないのですよね。。

これは『認知的不協和』ですね。

自分の中の矛盾『認知的不協和』

認知的不協和っていう難しそうな言葉も、実は誰もが日常で感じているものです。

自分の中のよくわからない矛盾、その矛盾は他人にも説明しても理解は難しい。
もちろん自分の中でも整理が出来ません。

自分の中で感じているモヤモヤに名前がつくと、その現象が何なのかが分かりやすくなり、気持ちを整理しやすくなります。

このように、認知的不協和に気づくことは、心の整理にとても役立つのです。
ストレスを軽減できるし、自分を責めすぎずに済むこともあります。

『認知的不協和』が、あなたのモヤモヤを少しでも軽くするための手助けになることを願っています。

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ぶっくん
記事を楽しんでいただけたらとても嬉しいです!これからも心に寄り添える内容をお届けできるよう、頑張りますね。」