HSPって運がわるいな？
「なんだか、自分ってつくづく“運が悪い”なぁ…」
成功したときにも、どこかで「ただ運が良かっただけ」と感じてしまう。失敗すれば「運が悪かった」と、自分ではなく外のせいにしてしまいたくなる。
どちらにしても、まるで自分の力じゃないような気がして、なんだか心の奥にぽっかり穴が空いてしまう――。
HSPの人は、こうした「運」への揺れを感じやすく、そのために自分への評価が安定しづらい傾向があります。
周りからの評価に敏感なHSPは、たとえ目に見える成功があったとしても「これでいいのかな？」「たまたまじゃない？」と心配しがちです。結果、良いことも悪いことも“運”に頼ってしまい、自分の実力や努力がなかなか信じられなくなることも。
そして、「運が良かっただけ…」と感じて、心の中で自分を疑ってしまうこともあります。
これはインポスター症候群というもので、以前にも説明した事がありますね！
ちなみに、失敗したときに「運が悪かった」と思い込んでしまうのは、自己成就的預言が働いています。詳しくは↓↓
成功したときには「たまたま運が良かっただけ」、
失敗すれば「運が悪かった」――
どちらにせよ、自分の力ではなく“運”のせいにしてしまいがち。
この「運」という曖昧なものが、自己評価をゆさぶる一因になりやすいんです。
さて、良い事があっても、悪い事があっても、それは「運」。
この、ふわふわした“運”の呪縛から抜け出せなくなってることもHSPの生きづらさの一つです。
そもそも、どうして
「運」のせいにしてしまうのか？
どうしてHSPの人はついつい「運のせい」にしてしまうのでしょうか？
心の中で起きていることを何とか説明しようとします。
でも、うまく言葉にできなかったり、確かな根拠が見つからないとき、「運」のせいにしてしまうんです。
HSPは周りの目や評価にとても敏感で、失敗したときの「自分が責任を負うこと」をすごく恐れたり、成功しても「これくらいで満足していいのかな？」と考えがちなんです。
例えば、責任を持つことに“根拠”や“理由”がなくてはいけないと思い、
それにも、また責任を感じてしまいます。
責任感の強さと、繊細な思考が混ざってしまい、混乱に繋がっていきます。
このため、良いことも悪いことも、いったん「運」にすることで、自分を守ろうとする心のクセになってしまってるのですね。
こうして「運」を理由に自分を守ることで、一時的には安心できるかもしれませんが、長い目で見ると「何をしても運次第」という気持ちが続いてしまい、自信が育ちにくくなるという一面もあるんです。
HSPやインポスター症候群の人々は、成功や失敗を「運」のせいにしがちです。この背後には、自分を守ろうとする心の働きがあります。
周りの評価やプレッシャーに敏感なため、うまくいったときも「たまたま運が良かった」と思い、逆に失敗すれば「運が悪かった」と感じることが多いです。
こうした思いに理解と共感をしてもらえることで、心の中の葛藤や不安を少しでも和らげることができればと思います。
自分の感情や状況に理解を示してもらうことは、心の負担を軽くする手助けとなります。
結局のところ、自分の力を信じることや成長を目指すことは大切ですが、まずはその思いに共感してくれる人がいることが、何よりの支えになるのです。少しずつ、そうした理解を深めていけるといいですね。
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