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僕の私のプレイリスト week7

こんにちは。こしあん派です。
先日ミスチル好きの友人からCDを貸してもらい、
特典になっているライブ音源をたくさんスマホに落としました。
こうやっていろんな時期のライブ音源を聴き比べると、
そのうちなんとなくその時代の桜井さんの癖や、
ライブごとのアレンジの切り替えなどを楽しむことができるようになってきます。
(まだまだ聴き慣れない部分も多々ありますが)
先週のプレイリストでもお話ししたことではありますが、
やっぱりスタジオから届ける完成版と一発勝負のライブ版では、
楽しみ方も魅力もまた別のものがありますね。
それでは今週のプレイリストです。



①King Gnu "雨燦々"

今年初めに発表された"カメレオン"に続き先日発表された新曲。
綾野剛主演の日曜劇場「オールドルーキー」主題歌になっています。
ドラマが元日本代表Jリーガーのセカンドキャリアを描く熱い物語というだけあって、
この楽曲もKing Gnuにしてはかなり爽やかなテイストになっています。
同じ雰囲気で言うと去年の今頃発表された"BOY"もまた近い印象を受けますよね。

King Gnuの楽曲は随所に魅力があって、一言で語るのも無粋な気がしますが、
僕が一番魅力的だと感じているのはCメロです。

雨燦々と降り注ぎ
夏を弾いて反射した 僕らを映し出す

雨燦々と降り注ぎ
夏を泳いでずぶ濡れの 僕らを映し出す

烈しく照りつける太陽よ 僕らを導いておくれよ
未来を謳う言葉だけが 風となり森を吹き抜ける

Cメロが一番盛り上がっているんじゃないか、
というくらいにエネルギーが集中しているように感じます。
"逆夢"もそうですが、楽器隊が複雑で激しい演奏をしているとか、
井口さんや常田さんが素敵なメロディで歌っているとか、
そういう一つ一つが大きなエネルギーを持っていながらごちゃ混ぜな形にならずに、
うまく一個のセクションの中で組み合わさっているのが技量を感じさせるところだと思います。

あとはKing Gnuと言えば、前衛的なサウンドが印象的だったりするのもあって、
あまり王道寄りなサウンドや爽やかな面の認知が少ないようにも思っています。
もちろんKing Gnu自体、型にはまらない音楽や東京という多文化地域を象徴するサウンドを意識しているので、
どの楽曲にも斬新さや攻めの姿勢はあると思います。
だけどそんな彼らだからこそ、
いわゆる「王道」のような爽やかでエネルギッシュな音楽を奏でたらどうなるか、
というのもまた楽しみ方の一つではないでしょうか。



②Mr.Children "生きろ"

先日、ミスチルの30周年ベストがようやく配信されました。
それに伴って新曲"生きろ"もサブスクで聴けるようになったわけですが、
既に音楽番組やMV、主題歌となっているキングダム2の予告等で耳馴染みがある人も多かったのではないでしょうか。
MVはすごくシンプルなモノクロ仕立てで、
少ない演出がかえってメンバーの姿や視線、楽曲のエネルギーを純粋なまま表現することにつながっています。

僕は先日の長居スタジアムライブで"生きろ"を聴いてきたんですが、
この楽曲は恐ろしくライブ化けするなあと感じました。
もちろん音源も「SOUNDTRACKS」のプロデューサーたちと再びタッグを組んだこともあってシンプルさと壮大なうねりを両立させたすごい完成度ですが、
ライブでの照明の演出や桜井さんの本気を絞り出すような「生きろ」のフレーズは、
想像以上に心にショックと感動を与えるものでした。

またこの楽曲はキングダム2の主題歌になっており、第1弾で主題歌を担当したONE OK ROCKからバトンを渡される形でした。
発表当初は一部で「ワンオクにまたやってほしかった」「ミスチルが合うのか」といった声もありました。
確かにワンオクの"Wasted Nights"も素晴らしい楽曲で、キングダムの世界観や本編のエネルギーが強く反映された楽曲でした。
そういった中で先日キングダム2が公開されたわけですが、
実際に見に行った人たちからは絶賛の声が上がっています。
各キャラクターの意思や物語のテーマを十分に示すだけではなく、
見終わった後に大きなエネルギーの余韻と活力を与えてくれる最高の組み合わせになったようです。



③fromis_9 "DM"

韓国の9人組ガールズグループfromis_9。
「アイドル学校」というオーディション番組を通して結成され、現在はBTSやジャスティン・ビーバーらビッグアーティストを擁するHYBEエンターテインメント傘下のPLEDISエンターテインメントに所属しています。

ただ彼女たちの道のりは決して恵まれたものではありませんでした。
デビュー後はそれほどのヒットには恵まれず、
音楽番組で長く1位を取れない状態が続き、
日本デビューは新型コロナウイルスの影響で現在も延期、
といったふうにいわゆる人気グループとは言えない状態のまま、
一時期は楽曲のリリースペースも落ち解散説まで出ていました。

そんな彼女たちですが、地道にファンを増やし続けながらHYBE傘下という大きなアドバンテージを得たことも相まって、徐々に注目を浴びる機会が増えていきます。

そんな中で視線が一気に集中したと個人的に感じているのが、この"DM"という楽曲の活動時期です。
K-popにはいわゆる「リアクション文化」があり、
世界中のファンたちがMVや音楽番組でのパフォーマンスのリアクション動画を投稿するカルチャーが根付いています。
当然BTSやTWICE、BLACKPINKのようなグループは世界中で人気なのもあって連日たくさんの動画がアップされていますが、
fromis_9は韓国や日本といったアジア圏ばかりといった形で認知度はまだまだという印象でした。

しかしこの"DM"以降、世界中で動画に取り上げられる機会が増えています。
何がそこまで注目を集めたかは定かではありませんが、
多くのリアクターたちが驚いていた共通の部分がありました。
それはラスサビのホイッスルボイスです。

ホイッスルボイスとは非常に難易度の高い発声方法で、その名の通り笛を吹いた時のような超ハイトーンの歌声です。
基礎的な歌の技術が完成していることは当然として、
それ以上に難易度の高い超高音を楽曲の中で自然に使いこなすセンスも問われる至難の業とも言えます。
ホイッスルボイスはただ出すことができるだけでなく、楽曲の中でコントロールできる技術も必要です。
それを使いこなすアーティストとしてはMISIA、マライア・キャリー、アリアナ・グランデなど超エリートの方々が挙げられます。

そしてこの楽曲でも、ラストのサビのバックコーラスに小鳥のような軽やかで爽やかなホイッスルボイスが聴こえてきます。
歌っているのはなんとメインダンサーのハヨン。メインボーカル並みの技量を持ちながらダンスもメイン級というのだから脱帽です。
しかも音源だけでなく、ライブステージでもホイッスルボイスを披露しています。
流石に音源並みのクオリティを常時連発はできないようですが、
それでも世界クラスの歌声は本物のようです。

リアクターたちもこぞってホイッスルのタイミングで「なんだこれ!」といった反応を示しており、
実力派グループとしてすっかり認知されつつあるようです。

そんな彼女たちは先日最新アルバムとともに、新曲"Stay This Way"をリリースしました。
こちらは夏のK-popらしい爽やかなアッパーチューンですが、なんと音楽番組で5冠を達成。
ケーブル放送番組だけでなく、人気グループでないと一位を取れない地上波番組でも次々1位を獲得しました。
これからの快進撃が楽しみなガールズグループです。



今週は以上です。
土砂降りの天気が続いて気分も上がりにくい時期ですが、
元気の出る曲でなんとか耐え凌ぎたいものです。



【追記】今後の更新について

今後の「僕の私のプレイリスト」については、
実生活の方との兼ね合いで毎週更新が難しくなってきてしまったため、
不定期での更新になります。
毎週音楽を選曲することや発掘の大変さを痛感しています、、
「徒然ならない話」に関しても同じくですが、
マイペースな更新を心がけたいと思います。
それではまた。

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