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室内で始めるハオルチア 根腐れ編

こんにちは!BRLias(ばらりあす)です。今回は根腐れについて、お話していきます。根腐れって、ハオルチアに限らず植物を育てていると、一番怖い事象といっても過言ではないですよね…


根腐れとは

読んで字のごとく、根が腐ることです。その原因ですが、
「根が湿ったまま等、過剰な水分で腐る」と聞いた事ありませんか?
・・・これって本当でしょうか?


根は湿ったままでも腐らない

根が湿ったままや、過剰な水分で腐るのなら、
水耕栽培(根を水につけたまま育てる)は不可能ですよね。

パキラ
左:剪定時の枝挿し 右:根本
レッドブル
ハオルチアも問題無く水耕栽培できます
オブツーサ トゥルンカータ
水苔管理中

実際には、このように根が常に湿っていても、問題なく生育しています。
少し異なりますが、水中・陸地どちらでも育つ水草なんかもいますよね。

ブセファランドラ・ビブリス(水上葉)

根腐の原因

端的に言うと酸欠による根の腐敗です。意外かもしれませんが、植物は根でも呼吸しています。
なので、水はけの悪い土や古い水が留まり続けることで、新鮮な空気が供給されず酸欠になります。これが「根が湿ったまま等、過剰な水分で腐る」とされている理由の一部かなと思います。
土中の水分量を知る方法については下記の記事で記載していますので、合わせてご覧いただけると!

もう少しだけ言うと、根腐れには菌が関係しており、
フザリウム、ピシウム、リゾクトニア等の、酸素が少ない環境で繁殖する嫌気性菌が繁殖してしまう事で、根の腐食が進行します。つまりこれらの菌の繁殖を抑える事ができれば…このあたりも調べてみると面白いですよw


根腐れのサイン

根腐れは早期に発見できれば、被害を最小限に食い止められます。
経験に依存する部分もありますが、個人的に分かりやすかったサイン3つを紹介します。

①見た目

水切れの時と同じように葉が萎みますが、葉全体の色がくすんで見えます。
また、土の表面が湿っているのに葉が萎んでいたり、水をあげたのに膨らまない時はかなり怪しいです。(根が何等かの理由で活動していないだけの場合もあります。)

オブツーサ トゥルンカータ
左が外見、葉に凹みと窓がくすんでおり、見るからに調子が悪そう
右が根の状態、根腐れしており、ほとんど根がなかった

②臭い

これが一番分かりやすいと個人的には感じており、独特の臭いがします。例えるなら正露丸?
人によっては異臭と感じられるかもしれません。
害虫予防のオルトラン粒剤なども臭いますが、明らかに臭いが異なります。見た目が怪しい株は、株元を嗅いでみてください。

③触った感触

根腐れが起きていると、同時に軟腐病になっている可能性が高いです、葉にハリがなく、触るとブニブニします。また、根も同様にブニブニします。

左:根腐れによりブニブニになった根
右:軟腐病によりブニブニになった葉

根腐れしたらどうすれば…

根腐れを発見したら、すぐに患部を切除して、被害が他の箇所に及ばないようにします。ハオルチアは基本的に丈夫な植物なので、根を全て切ったとしても、比較的簡単に再発根させられます。
とはいえ、患部には細菌が入らないよう、清潔な刃物で切除後、殺菌・消毒することをオススメします。(私は患部を軽く水で洗い流し、洗剤水にドブ漬け程度ですが…)

オブツーサ トゥルンカータ
先ほどの根腐れした株の根本をバッサリ切ったあと、再発根した様子


次回はこの流れで発根管理について触れようと思います♪


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