ChatGPTでメールマガジンをレベルアップする
メールマガジンは
BtoBのウェブマーケティングの中でもとても重要です。
しかし、
運用を的確に行い、継続的に成果を出し続けるが難しいのもメールマガジンの特徴です。
多くのBtoB企業がメールマガジンを配信し、
顧客1人あたりが膨大の量のメールを受信しています。
そのうえ、
「メールで情報収集をする」という顧客行動そのものが減り、
顧客の反応率が全体的に減退していく中、
企業側は囲い込みを行いたいがために、
さらにメールをどんどん送り続けます。
そりゃ難易度があがっていくはずです。
多くの企業で
メールマガジンが費用と効果のバランスが合いずらい、
過渡期となっており、
メールマガジンの立て直しにChatGPTをはじめとする
AI活用への期待が大きいのではないかと思います。
そこで今回は、まずはメールマガジンのどの場面でChatGPTが活躍できるのか、私が現時点で考えている方法を提示します。
第2回で、GPTに合わせたメルマガ作成方法
第3回で、メールパーツのレベルアップ方法
について紹介します。
AIを頼る前に・・・
まず第1回です。
ChatGPTうんぬんを考える前に見直していただきたいポイントが2つあります。
読者への提供価値は何か?
メールマガジンを考える上で、
もっとも重要なことは「読者」と読者に提供する「価値」です。
ChatGPTの活用とは関係なく、
その設計や枠組みが欠如すれば屋台骨がゆらぎます。
この部分をあいまいにすると、なんとなく
・自社からの発信情報のサマリーになっている
・定期的に送っているが、内容が薄い
・価値のある配信をしようとするがために、配信ページが落ちてしまう
・自社独自コンテンツがないので、送るネタがそもそもない
・編集長のつぶやき程度の内容になってしまっている
というような現象が起こりやすくなり、
データベースを維持するだけのためのメールマガジンになっていき、
続ければ続けるほど、「読者」がおいてきぼりになります。
クリック率が低迷するのも当たり前です。
シンプルに
「読者」:
「提供価値」:
を決めましょう。
ずれないように、
日々見直しましょう。
これが小手先のテクニックに頼る前に、最も重要です。
例えば、
読者 :企業の税務担当者
提供価値:タイムリーな法改正情報の発信
→おのずと、配信ペース、取り扱うテーマ、必要な体制
などが見えてきます。
例えば、
読者 :フリーのデザイナー
提供価値:使えるデザインアイディア
→テキストよりも画像が重要
あえてテキストからクリックさせてサイトで見させる
などの活用方法がイメージできます。
例えば、
読者 :DX事例
提供価値:これまでにないDXケースを配信
→独自の解説や視点で攻める(汎用的な情報でも切り口を変える)
そのために、自社内のライターを育てる
図解等で独自の解説を入れたり、
独自調査などのエビデンスなどの
コンテンツが必須になることが、イメージできます。
そこに自社の提供するサービスの価値がクロスオーバーすることで、
メールマガジンが商談や売上を生むものになります。
顧客に支持されるものになるはずです。
価値のある情報は、
メールだろうが、SNSだろうが、ブログだろうが、
伝わるはずです。反応もでるはずです。
まずメールマガジンの意義を考え直しましょう。
ChatGPTの活用方針を考える上でもとても重要です。
次に必要な視点は現状の「課題」です。
メールマガジン配信の課題は何か?
次に、
そもそも現状のメールマガジンの課題はなにか?をきちんと考えましょう。
当たり前のことのように聞こえるかもしれませんが、
目先のクリック率だけに目が行き、
全体像を見失っているかもしれません。
メールマガジンの配信に関わる課題(システムやMAの課題を除く)は、
以下におおよそ集約されます。
①配信頻度を上げたいのに出せない/予定通り出せない
<対策方針例>
→ 記事作成を効率化して頻度を増やす
→ 定型化して作成そのものを楽にする
→ 編集体制を強化する
②配信内容の品質が低い/ボリュームが薄い
<対策方針例>
→ 記事クオリティのアップ
→ 人気記事の分析→拡大
→ ライティング体制・コンテンツ制作体制を強化する
③クリック率/数が低迷している
<対策方針例>
→ インタラクティブコンテンツを増やす
→ セグメント配信で読者とのマッチ度を高める
→ 母集団を大きくる
といった具合です。
すべてが課題、、、
という人は、むしろ今のメールマガジンはいったんやめ、
新しい企画で船出を切ったほうがよいかもしれません。
今あるメールマガジンをベースにテコ入れをする場合でも、
すべてにChatGPTに活躍をしてもらうのは
さすがに期待をしすぎかと思います。
特に、メール文は通常のメール返信などは十分できますが、
人を引き付けるようなメール文章を固定のプロンプトで出すのは、
GPT4でも上手ではないのが現状です。
どこをChatGPTに任せるのか?
メールマガジンの提供価値と現状課題を考えたときに、
どの部分をChatGPTに任せ、
現状の課題をクリアし、
提供価値を増大させるのか?
その設計がもっとも重要であります。
そのうえで、
どういった価値提供で、どんな課題解決でChatGPTを使うのか?と
考えていくことで、よい活用方針に近づいていきます。
さらに言えば、
AIを活用した未来を想定するのであれば、
その設計を
「いままでやっていた方法の一部をChatGPTにやってもらう」(As Is)
ではなく、
「ChatGPTが活躍しやすいメールマガジンの設計に変える」(To Be)
という発想になれば、
メールマガジンの改善にも役立つ可能性が大きく広がってきます。
平たく言えば、
今のやり方に、
ChatGPTを合わせよう!とすると、
設計や実際のプロンプトが難しくなり、
かえって安定度が落ちます。
そのため、
「ChatGPTが活躍しやすい形に」
・メールマガジンの中身
・運用方法
を変えるということです。
ここがポイントです!
それらを読者の期待を損なわずに、
実践する方法を次回紹介します。
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