ChatGPTが生きるメールマガジンへとブラッシュアップする7つの方法【後編】
日本でもGoogleBardが使えるようになったり、
GPT4でウェブページのクロールや
画像解析がもうしばらくでできるようになりそうで(まだ自分はできてません)、さらに大きな動きになりそうです。
特にウェブページのクロールは、
ウェブマーケティングには強烈なインパクトがあるそうなので、
また別の機会に書きたいと思います。
さて前回まで、
・ChatGPTでメールマガジンをレベルアップする
・ChatGPTが生きるメールマガジンへとブラッシュアップする7つの方法【前編】
というテーマでメールマガジンへの活用の前段をお話ししました。
ここから後編です。
おさらい
さらっとおさらいすると、
今のメールマガジンの配信方法を無理やり
ChatGPTに手伝わせるのではなく、
ChatGPTが安定してコンテンツを出しやすい形式を選んで、
メールマガジンの配信プロセスに組み込む、
ということで、メルマガのレベルアップや効率化が進みます。
すでにChatGPTが得意であることが確認できているのが、
1.最新ニュースのサマリーさせて、冒頭に時事記事を入れる(××最新トレンド)
2.過去の人気記事・サービスを形式を変えて発信する(教えて××)
3.用語解説やフレームワーク解説など、すぐに使える小ネタを記事に増やす(いまさらきけない××)
4.クイズ形式/テスト形式を導入してインタラクティブに(××とは何?)
5.季節要因を味方にする(この時期××しておきたい)
6.アンケートの活用、お願いマーケ(××アンケートのお願い)
7.(ChatGPTと連携して)読者専用の新しい特典を付ける(特別会員特典××)
の7つです。
3まで、前回解説していますので、
4から再開したいと思います。
4.クイズ形式/テスト形式を導入してインタラクティブに(××××とは何?)
時事や用語と絡めて、
メルマガ内のコンテンツ化をしていきます。
顧客に「価値を提供する」という意味合いでは、
・その業界に関連する資格試験や過去問を取り扱う
・押さえておきたい最新ワードや往年の用語を解説する
などの使い方がありそうです。
試してみます。
DAOって知ってる?
おおよその文脈はあってそうですが、
日本では「分散型自治組織」ではなく、
「分散型自律組織」や「自律分散型組織」
と訳されることのほうが多いようです。
ここでは、
ChatGPTが間違えないように、
最後までそのまま続けます。
続けて、
不正解を作ってもらいます。
問題:DAOとはなに?
正解:分散型自治組織
というクイズがあります。
不正解の例を5個作って
ぜんぜん使えそうにありません。。。
ちなみに英語で回答を書いてもらうと、
すべてD,A,Oが頭文字になるように、
不正解を考えてくれていましたが、日本語だとこれではつかえません。
工夫します。
問題:DAOとはなに?
正解:分散型自治組織
というクイズがあります。
●●型〇〇組織
という形式で不正解の例を5個作って
型を決めることで、
いい感じになってきました。
ただ、すべて中央集権的なメッセージが並びすぎて、
正解が目立ってしまいそうです。
さらに工夫します。
もう少し現代的な組織で●●型〇〇組織
という形式で不正解の例を5個作って
ここまでくれば、だまされる人もいそうです。
ナイスChatGPT!
総括して以下のようなクイズができました。最後は人間で編集してます。
DAOの説明としてもっとも正しいものはどれ?
1.アジャイル型イノベーション組織
2.中央集権型統制組織
3.ネットワーク型コラボレーション組織
4.分散型自律組織
5.デジタルナイブ型プロジェクト組織
正解は・・・・
URL:××××××××
いかがでしょうか?
自分が詳しくないテーマであれば、よい勉強になるかもしれません。ゼロから自分で考えると大変ですが、プロンプトをある程度定式化できそうなので、一定の知識があればたくさんのクイズコンテンツが作れそうです。
そのとび先ページに、
用語解説ページやそれを実現するためのサービスがあれば、
ひとつのインタラクティブコンテンツとして価値のある読み物になると思います。
5.季節要因を味方にする(この時期××しておきたい)
時期はある程度理解をしてくれます。
もう少し具体的にいえば、
1月2月といった月単位は特別な月(12月のクリスマス)などは理解してくれますが、
7月とか、11月とか結構適当です。
比べて、季節はかなり正確に判断してくれます。
なので、
季節要因を与えて、ネタを膨らませていくことで、
そのタイミング、タイミングで読者に受けるメルマガが作れる可能性があります。
ためしてみます。
新入社員研修で春にやるべきことは?
そこそこいいポイントをついてます。
この調子で、「もっと」「もっと」とリクエストすると、
20個以上だしてくれます。
ただし、6~9くらいまでは季節性を考えた内容になっていますが、
そのあとは、別に春じゃなくてもいいかな?というような内容もしれっといいますが、それでも参考になる視点やメルマガでうけそう?と思えるネタを提供してくれます。
このテーマを各メルマガタイトルに先に付け、常にタイムリーさ、季節変動要素を捉えるコンテンツ設計ができそうです。
さらに、ネタを膨らませるために、ChatGPTからの回答をさらに深堀して聞いてみます。
会社の理念や文化の理解: 新入社員には、会社の理念や文化について詳しく学ぶ機会を提供しましょう。これにより、彼らは会社の目標やバリューを理解し、組織に適応することができます。 について、具体的な方法は?
これもリクエストすれば、
ばんばん数を出してくれます。
ただし、このままだと何の個性もない、
面白みのない情報発信になりそうなので、
ここからメルマガのネタにするためにさらに工夫します。
例えば、
・自社調査と組み合わせて、数字と共に紹介する
・具体的な方法/有益な方法のケーススタディを掲載する
・お客様からよくある質問をつかって、テーマを具体化する
といった方法です。
たとえば、過去にお客様からあった声の例として、
以下のように聞いてみます。
ビジョンの浸透のために、経営者や上級管理職によるプレゼンテーションを実施するときに、面白い演出方法はありますか?
ここまでくれば、
季節性×お客様の声
でネタを膨らませていき、
同質化を避けながら、いろいろな角度で、
記事化が推進できそうです。
6.アンケートの活用、お願いマーケ(××××アンケートのお願い)
メルマガやコンパクトなアンケート(高度なクロスセルを前提としない)ものであれば、すぐに活用できるアンケート型メルマガを作成できます。
高度な設計もうまくプロンプトを書けばできそうですし、
近い将来クラスター分析を前提として、
すらすらアンケート設計ができるツールなどがでてきそうですが、
まずはメルマガでのお楽しみコンテンツレベルで活用できる方法を書きます。
例えば、
DXの推進度合いを測るためのアンケート項目を考えて
組織内のDXの認識と理解というアンケートで以下の質問を5つの尺度で聞くとき、選択肢を作って
DXについての基本的な理解を持っている
DXの重要性と利点について理解している
DXの目標とビジョンに共感している
各設問の冒頭に「自社の」と付けて
ちなみに、
5つのスケールなどは、最初むちゃくちゃだったので、
真ん中に「どちらともいえない」を置いて
など指示を繰り返しているうちにまともな並びになりました。
こちらをメルマガコンテンツにするには、
例えばクリック投票型にして、
リアルタイムで集計できるツールを導入し、
クリックをすれば、他の人の回答が見られるようにします。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
以下のアンケートにお答えいただくと、
他社の回答傾向がわかる!
「自社のDXの目標とビジョンに共感している」
1.完全に共感している
URL:××××××××
2.どちらかと言えば共感している
URL:××××××××
3.どちらともいえない
URL:××××××××
4.どちらかと言えば共感していない
URL:××××××××
5.全く共感していない
URL:××××××××
6.DX目標やビジョンが明確ではない
URL:××××××××
回答をせずに、データを知りたい方は?
→ URL:××××××××
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
アンケートを取る際のコツで、
抜け漏れなく、回答できるように私の判断で6を追加しています。
ここは人力のほうが早かったので。
このような形で、
いくつもアンケート型のメールマガジンコンテンツが作れます。
過去のアンケート集計結果があれば、それをとび先にするのもよいかと思います。
ネタ切れになったときに、
ライトなコンテンツがつくれてよい方法だと思います。
7.(ChatGPTと連携して)読者専用の新しい特典を付ける(特別会員特典××××)
直接メルマガ文内に、
ChatGPTを活躍させるわけではないのですが、
ChatGPTを活用することで、
社内に眠る過去の有益な資料、動画などのコンテンツを、
テキストコンテンツに作り直し、
会員限定で配信することで、
新たな特典を付けるという方法です。
分かりやすい例でいけば、
その会社がやっていた過去のセミナーを、
動画・音声
→文字起こし(文字起こしAI活用)
→要約(ChatGPT他)
→メルマガでの引用文(ChatGPT)
といった流れで、ハイスピードでテキストコンテンツ化し、
見逃したお客様に届ける、といった方法です。
他にも、
・新入社員向けのトレーニング用資料(リライトしてコンテンツ化)
・社内のマーケティング調査資料(機密を排除して、概要化してコンテンツ化)
・セミナー参加者からの質問をポータル(よくある質問集化)
・セミナー参加者の声をポータル(お客様の声化)
・社内報などの導入事例を個人情報をふせて活用(ケーススタディ化)
・社内外の学会報告をわかりやすくリライト(ライトコンテンツ化)
など、
メルマガを読む/貴社の会員であり続けるメリットそのものを増やすことに貢献できます。
ここまでの7つの方法であれば、
ChatGPTが活躍でき、
無理なく業務プロセスを組みながら、
メールマガジンを量産、レベルアップ、配信頻度アップ、提供価値アップなどが
目指していくことができます。
メールマガジンにこだわらず、
SNS用のコンテンツなどにも切り口は活用できるはずです。
メールマガジンに行き詰っている企業は、
ぜひこれらを参考に、メールマガジンの価値を再構築してみてください。
次回は、
さらに件名、リード文、ABテストなど、
メールマガジンの細かなディティールをレベルアップする方法をお伝えします。
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