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グループディスカッションの評価を自動化する

 コロナの影響で、研修のオンライン化が一気に進みましたね。

 私の仕事は主に研修講師なのですが、今年の4月以降、多くの研修がオンラインに変わりました。オンラインで研修を実施した感想としては、「意外とできるじゃん。」です。なので、もし今後コロナが収束しても、オンライン研修は増えるだろうなと思っています。

 で、いま考えていることは、「せっかくオンライン化されたのであれば、もっとテクノロジーを使いこなせば、もっと効果的に、効率的に研修が行えるのではないか」ということです。

 しかし、技術のことは「自分には向いてない」とこれまで避けてきたので、何かアイデアがあっても技術要素が入ってくると、どうすればいいかわからず、形にすることはできなかったのですが、今回はチャレンジしてみようと一念発起して、スクールに通うことにしました。

それがこちら。

 なぜここに通うことにしたのか、というのは今回は割愛しますが、自分でアイデアを形にする力をつけ、研修をテクノロジーの力で進化させることにチャレンジしてみようと思っています。


 具体的に、何からやるか。

 採用の場面で必ず行われるものに、グループディスカッション(以下GD)があります。学生の頃は、「GDで何がわかるんだろう」と思っていましたが、実は1人1人の特徴が結構わかるプログラムなんです。なので、GDは、管理職登用試験にも使われていまして、私はその審査官(アセッサーと呼ばれています)の仕事をさせていただいています。

 その時に、GDでは、行動観察を緻密に行います。

・誰がどんな役割を果たしたのか?それは効果的だったのか?
・なぜその役割をしようとしたのか?
・意見の質はどうなのか?
・意見は最終結論に反映されたのか?
・どんな話し方だったのか?それは効果的なのか?
・どんな聞き方だったのか?

など様々な観点から、1人1人の行動事実を約1時間程度のGDを観察しながら、情報を収集し、メモをします。これが大変なんですよね。

 そこで、最近考えていることが、「これ、自動化できないかな?」ということ。

アセッサーの仕事を段階に分けると、
・情報収集
・情報解釈
・情報統合(人物像と能力の明確化)
の3段階ありますが、まずはこの情報収集だけでも自動化したい。

 いまの技術でどのレベルでできるのかを理解していないのですが、いま議事録作成自動化ツールが出てきたり、AIによる動画解析が出てきたりしているので、技術的にはかなり実用化レベルまで近づいているんじゃないかと思っています。

 なので、どこまでできるのかにチャレンジすることにしました。


 具体的な機能のイメージ

 まだ曖昧なところもありますが、現状の機能のイメージは、

情報源:ZOOMのGDの録画データ

音声データから
・発言内容のテキスト化
・発言内容を人別に分類
・発言内容と時間の紐付けで時系列で並べられる
・声の抑揚・テンポの可視化

映像データから
・発言時の表情とジェスチャー
・傾聴時の表情とジェスチャー

 これらが自動で取得できたら嬉しい。

 いまの技術でどこまで精度の高い情報が取得できるのか、現状はわからず、まだ実用化は難しい面もあるかももしれないですが、近い将来には必ずできるようになると思います。

 なので、年末にかけて、どこまで実用化に近づけるのかチャレンジしたいと思います。

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