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「悪魔の傾聴」を読んで、傾聴よりも大事なことに気づく

第2ソリューション部の岩崎です。

システム開発の現場では、お客様のご要望を正しく聞き取ったり
言語化されていないニーズを発掘していくことも必要になることから
傾聴力が必要な業種です。

また毎年春に、TVやネットニュースなどでよく見かけるのが
「新入社員が選ぶ理想の上司ランキング」

上司に期待することとして
「成果を出している」「厳しく指導する」という特徴は
10年前からランクダウンしていて、逆に上位となっている特徴は
「相手の意見に耳を傾けること」「丁寧に指導すること」「褒めること」
と変化しているようです。
一応、上司の立場としても働いているものですから、ついつい見てしまいますね。
世の中的にも、傾聴力が求められるように変わってきているようです。

社内外にもコミュニケーションで「傾聴力」が求められるため
近年は傾聴力をテーマにした書籍も増えてきたなと感じます。

「悪魔の傾聴」は2022年出版で、その本を紹介する記事をよく見かけていたのでなんとなく知っていました。
実際に読んでみると、確かにそのノウハウはどこかで読んだことがあるかもなー
というものが有ったりします。


読んでみての感想

著者である中村敦彦さんの、インタビュアーとしての傾聴のノウハウが詰まっており、かつ読みやすく分かりやすく、「傾聴する場」では大変活用できるだろうなと思います。
システム開発においては、お客様に対するヒアリングの場面とか
後輩に対してコーチングする場面では、そのスタンスや質問の組み立て方など
参考になるかもしれません。


一方、どの場面で活用するかは、少し難しいとも思いました。
仕事は傾聴オンリーで物事が解決するわけではないので、
100%聞き手の能力は、「聞き手」以外の役割と両立しなくなるようにも思えます。

例えば聞き手に徹するだけでなく、指導者として伝えなくてはならないことがある場合などは
傾聴と指導のバランスが難しいなと思いますし、
聞き手に徹してメンバーの考えや要望を引き出したものの、
リーダーとしてそれを叶えられない現実になってしまったときは
とても心苦しくなってしまいそうです。


傾聴が必要だなと思うこと

仕事や私生活で、ストレスが溜まってメンタルやられてるときは
話を聞いてくれる人がいるお陰で救われたことがあります。

メンタルやられる程の難しい状況で困っていたのですが
自分の話を遮らずに聞いてくれて、
自分の思い込みや勘違いもあったはずなのに否定せずに聞いてくれたことで
すっきりした気持ちになったり、
聞いてくれる人がいることで不安が和らいだことがあります。

傾聴のテクニックだけでなく、
気にかけてくれているというだけで、有難いなと思います。


傾聴よりも大事なこと

一方で、「あのときは内心、心配してたんだよね」と
後になって言われることもあります。
そういう人に対しては、
あのときなにも声かけてくれなかったじゃないか、と
言行不一致なところで信用をなくしてしまい、
残念だなと思うことがあります。
そういう風に悲観的に捉えてしまうのは、自分の性格の悪さでもありますが、、、


自分だったら、そういう人がいたらすぐに声をかけるべきだなと
反面教師になりますね。
思い返すと自分も言っていたような。。。
「内心」なんて、言葉にしなければ伝わらないので
思ったことは言葉にし、行動にすることが大切だなと気づきました。


偉そうに言ってますが、言葉にしたり・行動したり
自分も全然できてないのです。
もうちょっと素直になったほうが、良いことがありそうだなと思います。

この業界は自分も含めシャイな人が多いので、あるあるでしょうか?

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