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「イマイチなバナー」はもう卒業!? 現役ディレクターによる、バナーデザイン添削事例4選

こんにちは! B-SOKU広報チームです。
日頃バナー広告に向き合っているWeb広告担当者/デザイナーの皆さん、こんなお悩みはありませんか?

  • 何だかデザインがイマイチになりがち

  • でも何がイマイチなのか、上手く言語化が出来ない

  • デザイナーや代理店に上手くデザインのフィードバックができない

その気持ち、とても分かります……!
「上手くは言えないけれど、なんだか微妙なデザインになる……」
バナー広告を制作していると、一度はぶつかる壁ではないでしょうか?

そこで今回は、これまで数々のバナーを見てきた現役ディレクターが、実際のバナーを添削した事例をご紹介します!

「イマイチなバナーを卒業したい!」「うまく言語化してデザイナーや代理店にフィードバックできるようになりたい!」そんな方に、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです🌸


●「イマイチなバナー」になってしまう原因って?

・色/フォント/効果を多用する
特にデザイン初心者が陥りやすいのが、「無意味な要素を増やしがち」現象です。基本的に色は3色以内(強調色は1色)、フォントは1~2種類、意味のない効果は使わないといったルールを意識しましょう。

・コピーが多い
伝えたい要素が多いが故に、ついコピーが長くなっていませんか?
コピーを詰め込みすぎると肝心の「一番伝えたいこと」が伝わらず、単にごちゃっとした印象のバナーになってしまいます。メインコピーは10文字以内、サブコピーは15文字以内を意識してみましょう。

・デザインのトンマナがバラバラ
例えば「ラフなコピー × キレイな写真素材 × かっちりとした色 × 可愛いフォント」といった方向性がバラバラな組み合わせだと、ちぐはぐな印象のバナーになってしまいます。
まずは「スタイリッシュな印象にするか、可愛い印象にするか」など、全体のトンマナの方向性を決めてから、コピー/素材/色/フォントを選定しましょう。

・デザイン/コピーがアップデートできていない
必ずしも「今どき」である必要はありませんが、やや古めかしいコピー表現を使用したり、写真素材が垢ぬけていないと「ちょっとダサいな……」という印象を与えてしまいます。SNSや他社バナー、流行語などを日々意識して見るようにすると、「トレンド感のあるクリエイティブ」のヒントにつながるかもしれません。

・視認性が悪い
デザイン性を重視するあまり、コピーの視認性が悪くなっていませんか?
その結果、肝心の「何を伝えたいバナーなのか」が分かりづらく、イマイチなバナーにつながりやすくなってしまいます。

●実際に「イマイチなバナー」を添削!

それでは実際に、弊社のバナーの添削事例をご紹介します!
それぞれ良い点とイマイチな点を、合わせてフィードバックしていきます。

<ケース①>某食品宅配サービスのバナー

▲添削前のバナー

⭕️良い点
・コピーがシンプルで分かりやすい
・強調したい【1分】という訴求が一番目を引くようなデザイン
🔺イマイチな点
・グラデーション、アンダーライン、文字の縁取り、吹き出しなど多くの要素が詰まっており、全体的に窮屈に見える
・同系色でまとめているものの、色数が多い
・商品画像が小さく、あまり味噌汁の魅力が伝わらない

上記を踏まえて、添削した後のバナーがこちら。

▲添削後のバナー
▲添削後before/after

📍添削POINT
・色数は3色以内にまとめてスッキリとさせる
・光彩はやりすぎると垢抜けない印象になるため、最低限に抑える
・味噌汁をアップ&湯気を足し、シズル感を演出
・余計な装飾や効果は取り、「たった1分」という一番のメリット部分を強調

結果、強調したい部分はしっかりと強調しつつ、全体的にまとまり感のあるデザインになったかと思います。

<ケース②>某Wi-Fiサービスのバナー

▲添削前のバナー

⭕️良い点
・フォントのジャンプ率に強弱をつけることで、一番訴求したい「届いたその日に楽しめる」を強調できている
・色も同系色でまとめられている
🔺イマイチな点
・全体的にコピーが多く、視線が散りやい
・「工事要らずだから」のフォントデザインを変えているが、目立たせているわけでもなく、意図が不明

上記を踏まえて、添削した後のバナーがこちら。

▲添削後バナー
▲添削後before/after

📍添削POINT
サブコピーは同じデザインでまとめて、スッキリとさせる
・色はメインコピーに使用しているオレンジと同色を使用し、統一感を出す
・文字量を減らすために、「詳しくはこちら」を削除し、「初心者~」のサブコピーも最低限の文字数に調整。さらに初心者マークを置くことで、初心者でも簡単に設置できることを訴求

結果、構成は変えずとも細かな調整のみで、一番伝えたいメインコピーも目に入りやすくなったかと思います。

<ケース③>資産形成セミナーのバナー

▲添削前のバナー

⭕️良い点
・広告色を避けたシンプルなデザインで、SNSに馴染みやすい
・ユーザーが「自分事化」しやすいコピー
🔺イマイチな点
・ターゲットである20~30代の女性にとって、「イケ女」という表現はあまり馴染みがなく、やや古くさい印象
・人物画像が「THE・よくある構図」。デザインがシンプルな分、画像が普通だとチープにみえる

上記を踏まえて、添削した後のバナーがこちら。

▲添削後バナー
▲添削後before/after

📍添削POINT
・「イケ女」という表現は削除
・より日常感のあるリアルな表情/構図の人物画像に変更
・メインコピーのフォントをA1ゴシックに変更&文字間を広げて抜け感を

シンプルな構成はそのままに、画像の雰囲気を変えるだけでも、ぐっとオシャレな印象のバナーに近づいたかと思います。

<ケース④>某婚活サイトの集客バナー

▲添削前バナー

⭕️良い点
・インパクトのあるメインコピーで目を引きやすい
・ハッシュタグをつけたサブコピーの羅列が斬新
🔺イマイチな点
・コピーのインパクトはあるものの、デザインの構成がシンプルすぎるため、ややチープな印象
・フォントやフリー素材の女性の雰囲気が、ぱっと見で男性向けの婚活バナーのように見えるため、本来のターゲットである30代女性が自分事化しづらい

上記を踏まえて、添削した後のバナーがこちら。

▲添削後バナー
▲添削後before/after

📍添削POINT
・ターゲット像(婚活中の30代女性)と親和性の高そうな「女性雑誌感」をイメージした、スタイリッシュな構成に変更
・「幸せなデートをしている未来の自分」を想起させるような写真を選定

このバナーは思い切って構成から変えてみました。
コピーは同じでも、文字の配置や画像を変更することで雰囲気がガラッと変わり、一気に垢抜けたと思います。

―――――いかがでしたか?

今回さまざまな添削事例をご紹介してきましたが、「脱・イマイチなバナー」にあたり一番重要なのは、「意味のないデザインはしない」ことです。

  • その光彩やシャドウは本当に必要なのか?

  • その画像で誰に何を伝えたいのか?

  • その色やフォントを使うことで、どのような印象を与えたいのか?

そのあたりを一度振り返りながら改めてバナーを見てみると、新たに修正するべき点が見つかるかもしれません。
この記事が、少しでも「イマイチなバナー」を「イケてるバナー」にするヒントになれば幸いです👍

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