共感の嵐な本【転職ばっかりうまくなる】
ひらいめぐみさんの「転職ばっかりうまくなる」を読んだ。
転職ばっかりうまくなる
著者であるひらいさんは20代で6回転職した女性。
どんな風な考えで転職を繰り返してきたかを綴ったエッセイ。
「え?私のこと書いてる?」と思えるぐらい刺さる内容で「私と同じような考えの人がいるー!!」と感動してしまった。
私もあまり言いたくないが、正社員、アルバイト、派遣色々やってきて、20代で転職は6回ぐらいはしている。
本を読んで表現しにくいが、よく分からない勇気を貰った気分になった。
まずは転職活動のやり方が結構そっくり。
転職エージェントにお願いしても、急かしてくる感じが妙に合わずに流されるままに応募して面接や試験を受ける。
それで運よく入社しても、流されるままに入った会社だから合わない。
転職エージェントは懲りて、自己応募のほうがエージェント経由よりも入社できる確率が上がるかもしれないと考え、ネットで会社を探して直で応募してみる。
私も同じこと考えてやってた!!
普通の日本的な企業が合わなかったから、ベンチャー企業にいってみたり。
日本的な企業はみんなが右向けば自分も右に向かうことを求められるし、周りの空気を読まねば生きていけない。
ベンチャーはベンチャーでつねに成長は?何したい?と問われる環境。
どちらにしろ、とてもしんどい。
右も向きたくないし、空気も読みたくないし、別に圧倒的な成長もしたくねぇよ!!
ひらいさんも結局どちらも合わなかったところが、私とそっくりで思わず笑ってしまった。
おそらくひらいさんと私は基本的なマインドが似てる。
転職回数が多くても、今までが転職回数にかかわらず採用してもらってる実績があるから次も大丈夫だろうという謎な自信。
私もそうだった。
だから20代アホみたいに転職できたのだと思う。
ひらいさんは休職も経験されている。
休職したとき「休んだからといってどうにかなることがなることではない」と思って退職を選んだと書いてあった。
私も限界で休職したことがあるが、休みながらもどうにもならないんだろうなぁと思いながら、会社の好意に甘えて期限ギリギリまで在籍させてもらったことがある。
あの休んでもどうにもならないなぁという感覚、やっぱり感じるんだなぁと仲間ができたみたいに読んでて嬉しかった。
ひらいさんは結局7社目(個目)の仕事はフリーランスで働いてるそうだ。
会社員で働くよりフリーランスで業務委託として仕事を受けるほうが合ってたらしい。
ひらいさんもたくさん回り道をして自分に合う仕事、働き方に出会えた人だろう。
ストレートで自分の道を歩けている人が羨ましいと思うが、回り道しまくったから今があるのではないかとも思う。
私が転職を繰り返した理由はその時々に欲しいスキルが違って「こんな経験を積みたい!」と思ったら、それができる会社に潜り込んで経験を積ませてもらった。
このやり方が許されたのはIT系の職で若かったからだということは重々承知している。
自分の経歴を見てもらったとき、あまりいい反応を貰えないことが多い。
それでも自分で決めて自分で選んだ働き方ではあったので、後悔はない。
前はひとつのことを続けることができない自分に対して後ろめたい気持ちや、続けることができる人が羨ましかった。
今はそんな自分が自分らしいなぁとも思えるし、20代の元気なときに「これやりたい!」と思ったことを色々と経験することができて良かったと思っている。
「思っている」というよりは「思いたい」だけな気もするが…。
とにかく最初から最後まで勇気を貰えた本だった。
心折れそうなときは、この本を読んで私も頑張る。