2020シーズン最終戦にあたって
今季もなんとか、最終節までたどり着きました。関係者の方々のご尽力はもちろん、もどかしいレギュレーションや制約のある活動のなかでも、試合を受けてくださった対戦相手の皆様に感謝申し上げます。
それにしても私自身、今季も色々ありました。
気づいたら監督欄に名前があり、そのわりに威厳のかけらもなく四六時中もがき続けたおよそ365日。コロナに振り回されたゆえもありますが、泣いてばかりだった昨季から一転、なぜか周りにイライラしてばかり…更年期でしょうか。事あるごとに我慢の糸が切れて休んだり役割を放棄したりしました(ごめんなさい)。潔く言うならば、私にとっては新しい一年でした。
話は変わるようですが、サッカーの試合会場でアルバイトをしていた時、客席からピッチを眺めて感嘆を上げるお客さんの横で、
「すごい、きれいですよね」
と相づちを打ったら、
「いつも見てると慣れちゃうでしょ」
と言われたことがあります。私はお客さんを否定したいわけでも観戦の魅力をごり押ししたいわけでもなく、心の底から「慣れることは無い」と思っています。
自分に日々いろいろなことがあるのはもちろん、チームにおいても日々様々なことがあります。書けるようなこともあれば、ここには書けないような飛んだハプニングや想定外もあります。でも、それも含めて乗り越えるなりスルーするなり言い合いしまくって解決するなりして、迎えた「今日」という試合当日なんです。自分が上り調子の時はピッチも明るく見えるし、嫌々やっているときはピッチが遠く感じます。
同じ景色は二度とない、と現場でいつも感じてきました。
だからこそ、一度優勝しても辞められなかったし、今回仮に優勝しても同じようにかそれ以上に嬉しいんだろうし、満足はその先も結局ないんだろうなと予感しています。いずれにしてもお金はもらえません。でも、そうだからこそ価値を自問するのがアマチュアでもあります。
今季に納得いかないなりの納得ができるよう、精いっぱい戦います。無論、戦えることに感謝することが前提ですが、ささやかな応援よろしくお願い申し上げます。
美少年倶楽部マネージャー(書類上のみ監督) 河合萌花