mamo

ライター/エディター 大卒で出版社へ入社、広告代理店を経て、フリーライターとして独立。 プライベートで東京都フットサル1部リーグ 美少年倶楽部に従事。 趣味は手芸、ジム通い、サウナ。

mamo

ライター/エディター 大卒で出版社へ入社、広告代理店を経て、フリーライターとして独立。 プライベートで東京都フットサル1部リーグ 美少年倶楽部に従事。 趣味は手芸、ジム通い、サウナ。

マガジン

  • 私とフットサル

    フットサルを始めたきっかけから、辞めるきっかけまで。

  • 美少年倶楽部(東京都フットサル1部リーグ)

    東京都フットサル1部リーグ所属 美少年倶楽部によるnote内マガジンです。

最近の記事

足の長いハニー

私は妊娠を諦めた。 細かく話せばキリが無いが、夫婦のこと、自分の性格、年齢…色々考えて下した決断。「産まない選択」「多様性」そんな言葉に自分を当てはめる一方で、本当に良かったんだろうか、もうひと粘りするべきか。もやもやしたものが頭中を渦巻いた。 変わって今は晴れやかな気持ちだ、なんて、取り繕うつもりもない。けれども、悶々とした日々に変化をくれたのが“もう一つの命”だった。 私たち夫婦は、保護猫を迎えたのだ。 ブリーダー放棄されたという、マンチカンの女の子。聞けば足の長

    • 1つ屋根の下で「じゃぁね」を言い合うこと

      「じゃぁねー」 私は夫を3階に見送って、これを書いている。 私たちは10年ほど前に今の分譲住宅へ引っ越した。もとは1区画であっただろうその土地に、全部で6棟の住宅が建った。1棟あたりの敷地は明らかに狭く、それでも部屋数を確保するべく3階建てとなっている。 幸いにもお隣さんに恵まれて、平和に暮らしてこられた。ただ、確かに窮屈だ。実家の母は「鉛筆みたいな家」と揶揄する。せっかく買ったお掃除ロボットも、さぞ鬱憤をためながら部屋を回遊していた。おまけにロボットの走れない階段だけが

      • 昨日より"ライター視点"が身に付いて、ちょっと文章がうまくなるnote

        出版社に7年、広告代理店に2年、フリーライターとして独立して5年。時々知人などから「私もライターの仕事をやってみたい」「ライターの仕事ってどんな感じですか?」と聞かれるようになり、何か資料を用意したいと考えていました。 世の中にはライターや編集者になるための講座はたくさんありますが、正直なところ私でさえも敷居が高いと思うものばかり。片や巷では“副業””パラレルワーカー”などといった言葉が流行っているのに、どうしたものかなと思っていました。 「ライターになりたい」なんていう

        ¥400〜
        割引あり
        • 手元に残さないためのメルカリへの出品、それでも実は"残った"話。

          2022年1月、家庭科の授業ぶりにミシンを手にした。ずっと続けてきたスポーツをやめると言ったタイミングで、新しい趣味をと母が買ってくれたのだ。 意外にも夢中で針を刻んだ。トートバッグ、シュシュ、ペンケース…世界に1つだけの作品が次々と生まれる。 さて、困った。 というのは、自分の物を作り続けているだけでは、やがて物が溢れてしまう。縫いたい、けど、これ以上何を作るというんだ。 そんなときに、ふと思い立ってぬいぐるみの服を作り始めた。というのも、私の家族はダッフィフレンズ

        • 足の長いハニー

        • 1つ屋根の下で「じゃぁね」を言い合うこと

        • 昨日より"ライター視点"が身に付いて、ちょっと文章がうまくなるnote

          ¥400〜
        • 手元に残さないためのメルカリへの出品、それでも実は"残った"話。

        マガジン

        • 私とフットサル
          10本
        • 美少年倶楽部(東京都フットサル1部リーグ)
          2本

        記事

          フットサルの試合現場を離れる話

          自分としてはだいぶ前から決めてきたことなので、何の気なしにリーグ横断LINEを抜けて、何の気なしにチームの係分担にも自分の名前をなくし、その勢いでツイートしたら複数連絡をいただいてしまいました。ごめんなさい…。 とりあえず言えることは、 ・何があったわけでもない! ・チームは辞めてません! ということ。 でも、思えばスポンサーさんもたくさんいるので、もう少しだけ書くことにしました。 現場と距離を取ろうと思った理由 本当に大したことじゃないのですが、一応にも結婚していて家

          フットサルの試合現場を離れる話

          線路は続いているのか

          突然だが、もし 「私がフットサル教わった人、今日からワールドカップに出るんだよ!」 なんて言ったら、 「え、やば」「そんなすごい人に教わってたの?」 と多くの人が言うに違いない。むしろ、その言葉を聞いた“もう一人の私”すらそう口走りそうなくらいだ。 近所のコーチが世界へ!?嘘でも未来でもデフォルメでもなく、紛れもない事実なのだから世のなか面白い。そう、私が何度か近くの体育館でフットサルを教わっていた矢澤大夢選手(バサジィ大分)は日本代表GKとして、また一度だけではあるがシュ

          線路は続いているのか

          曲がりくねった道の先にー。

          気が付いたら、選手と同じ高さでJリーグのピッチを眺めていた。 2021年の春のことだった。 曲がりくねった進路働くも何も、私の進路選択は紆余曲折から始まっている。英語が得意だった中学生時代から一転、高校に進学するや否や数学の才能が開花した。それまでは海外で働く父の影響もあって「外語大に行く」と言っていたくせに、日を追うごとに数理系の道しか見えなくなるほど、歴然としたギャップが生まれていた。だからこそ、だ。私は進路に悩んでしまった。 「得意を生かして数学科に行ったとして、将来

          曲がりくねった道の先にー。

          #10文字フットサルホラー Award

          実行委員長を仰せつかりました、東京都フットサル1部リーグ所属、ポジションは被無茶振りの美少年倶楽部です。 先日、ふとTwitterを徘徊していた際に出会った「10文字ホラー」。たった10文字で誰もが「それね」と思うようなホラーを呟くということで、キャンペーン企画も相まって盛り上がっていました。 これはきっとフットサルをテーマにしたら面白い、そう思って軽い気持ちで始めたところ、「#10文字フットサルホラー」というハッシュタグまでできて多くの皆様が相乗りしてくださいました。こ

          #10文字フットサルホラー Award

          あの失敗があったから~短い選手時代からスタッフになって気が付いたこと~

          「あの失敗があったから」 募集テーマを目にしてしばらく「失敗」に頭を巡らせていた。思い当たるものがなかったから、ではない。むしろ“失敗”と呼べるものはいくつもいくつもあった。ただ、良くも悪くも取るに足らないもの、特にnoteに書くほど何か進展があっただろうかと思うと我ながら疑問符が浮かぶものも多く、なぜかネタ探しに悩んだ。 ふと思い出した、あの日のこと。 いつもスポーツのことばかりnoteに書いてきたため、たまには仕事のことでも書こうと考えていたのに、結局こうして筆を執る

          あの失敗があったから~短い選手時代からスタッフになって気が付いたこと~

          背番号16

          私は今、男子フットサルチームでスタッフをしている。あまり知られていないかもしれないが、そこに女子チームがあった時代の選手でもあり、広くくくれば「出戻り」ということになる。 選手時代小さい頃からサッカーが好きだったわりに、機会もそうなく、せいぜい同好会レベル。ただ執着だけはあったのか、社会人になって競技フットサルチームの門を叩いた。そこにいたのが今の男子チームの監督や選手、そして、何を隠そう私とは全く違う、"サッカーエリート"な女子選手たちだった。一緒にできることが嬉しい反面

          背番号16

          どん底の景色の先は「どん底」だった。

          唐突ながら、小さい頃からサッカーが大好きだ。プレーするのも、見るのも、そしてそれは生観戦でもテレビ観戦でも夢中になれる。先週末も夫婦でJリーグ中継にかじりついていたくらいだ。 きっかけと今私とサッカーの出会いは、弟が地元の少年団に入ったというありきたりだったが、この年になってもボールを蹴り続けていることに今や弟の方が驚いている。古くからの友達にも「萌花は変わらないねぇ」と笑われるのは、いつもサッカーの話だ。 何がそんなに自分を駆り立てているのだろう…ましてや今も… そう

          どん底の景色の先は「どん底」だった。

          愛は語れない。

          「#わたしとフロンターレ」というテーマで川崎フロンターレが記事を募集していると知った。それ以上のテーマこそなかったけれど、これだけファンサポーターの多いチームには、愛溢れる投稿がたくさん寄せられる未来が想像できた。 じゃぁ私は… 正直愛を語るにはおこがましい分際だと感じてしまい、筆を取る手が躊躇した。コロナがなければ、今も他のクラブを応援していたからもしれないからだ。 Jリーグと私Jリーグが始まって大盛り上がりの時代に学生時代を過ごした私にとって、好きなチームができるこ

          愛は語れない。

          2020シーズン最終戦にあたって

          今季もなんとか、最終節までたどり着きました。関係者の方々のご尽力はもちろん、もどかしいレギュレーションや制約のある活動のなかでも、試合を受けてくださった対戦相手の皆様に感謝申し上げます。 それにしても私自身、今季も色々ありました。 気づいたら監督欄に名前があり、そのわりに威厳のかけらもなく四六時中もがき続けたおよそ365日。コロナに振り回されたゆえもありますが、泣いてばかりだった昨季から一転、なぜか周りにイライラしてばかり…更年期でしょうか。事あるごとに我慢の糸が切れて休ん

          2020シーズン最終戦にあたって

          引き際。

          のっけから私のことになるが、小学校からサッカーを始めて20年以上が経つ。男子と違って山ほどチームがあるわけではなく、地域の広報誌から見つけた短期スクールや、地元の元Jリーガーが開催するサッカー教室、あとは校庭での男子との昼休みがとにかく楽しかった。 高校進学を機にいよいよ女子サッカー部への門をくぐる予定だったが、進学重視の声に煽られて別の女子高へ。そこにたまたまあったサッカー同好会を引き継ぎ、正規の部活動の邪魔にならない中庭で鳥かごや基礎練、壁当てに勤しんだ。 今思えば陽

          引き際。

          なぜ自分がスポーツをやっているのか。

          先日、こんなツイートを目にした。 「こんな時だからこそ こんな時だからこそ 考えてみよう。 なぜ自分がスポーツをやっているのか。 勝ちたいから。 代表になりたいから。 より深い部分まで 考えよう。」 元ペスカドーラ町田の中井健介選手の投げかけだ。確かにこの時期だからこそゆっくり、改めて考えられる気がして、私は筆を執ることにした。 私がスポーツ、殊にサッカーやフットサルをやっている理由は、「人生でもっとも続いている趣味だから」「その世界での人脈が何度も自分を救ってく

          なぜ自分がスポーツをやっているのか。

          パスアンドゴー。

          "パスを出したら前線へ抜ける、味方が繋いだボールを受け直してシュート。立ち止まるな、パスアンドゴーだ。" 2010年12月、私はとある女子フットサルチームの門戸を叩いた。どうせやるなら強いところ、ただ強すぎないところ。そんな基準で東京都1部のチームを選ぶんだから、今思うと図太い神経をしている。 案の定、既存の選手は多くがJリーグクラブの女子チーム出身。小さい頃からボールを蹴ってきたとはいえ、遊びでしかなかった私とはまるでポテンシャルが違った。仕事の忙しさも相まって、結局2

          パスアンドゴー。