化学物質過敏症とは
注釈
化学物質過敏症とは
化学物質過敏症は、発症などのメカニズムについて、未解明な部分があり、治療方法なども確立されていません。
誰にでも、化学物質過敏症を発症する可能性があります。
化学物質過敏症の発症者の職業も多岐に渡り、さまざまな職業の方が発症しています。
また、重症化すると、日常生活を営むことが困難になります。
標準病名マスター
化学物質過敏症は、厚生労働省標準規格による標準病名マスターに登録され、詳細不明の物質の毒作用として、医療保険の対象になっています。
化学物質過敏症の原因
化学物質過敏症の原因になる化学物質は、多岐に渡ります。
現在、化学物質は工業的に生産されたもので十万種類、天然物由来のものを含めて数千万種類とも言われ、原因物質を特定することは非常に困難です。
中でも、化学物質過敏症の発症要因として多く挙げられているものは、建材(シックハウス)、農薬、日用品です。
日常生活に溢れるている化学物質が発症の原因になる為、誰にでも化学物質過敏症を発症する可能性があります。
化学物質過敏症の症状
化学物質過敏症の症状は多様で、多臓器に渡ります。
皮膚
皮膚の発疹、湿疹、痛み、痒み、腫れ、アト ピー性皮膚炎、無発汗
呼吸器
咳、痰、呼吸困難、息切れ、気管支の異 常、肺の異常
血管
血管の痛み、動悸、不整脈
消化器
胃腸炎、下痢
神経
倦怠感、疲労感、睡眠障害、神経機能障害、鬱、無気力、痺れ
筋肉・関節
関節痛、筋肉痛、肩こり、手足の痛み
不定
吐き気、発熱、腹痛、リンパの腫れ・痛み
頭部
頭痛、眩暈、脳の圧迫感
泌尿器
膀胱炎
耳・鼻・喉
喉・粘膜の痛み、臭覚や味覚に敏感、唾液 の異常、鼻血、鼻炎、耳鳴り
眼
眼痛、痒み、まぶしい、焦点が合わない、 目が乾く、まぶたが重い、視力の低下、視 野狭窄、眼球運動の異常
化学物質過敏症に関する 情報収集、解析調査報告書より
化学物質過敏症の重症化
化学物質過敏症は、重症化すると、ごく少量の物質で、深刻な症状を引き起こすようになります。
重症になると、外出が困難になって、仕事や学校に行けなくなったり、日常生活に支障をきたす可能性があります。