ドイツの小児科で必ず言われる事。
ドイツの小児科で必ず言われること、それは、「ハーブティーを飲んで、ゆっくりしてね。」
ドイツで子どもが風邪をひきました。
熱があります。下がりません。苦しそう。
親ならば、子どもが体調悪いときは早くよくなれと願うのが普通だと思います。
日本なら風邪をひいたら即病院に行って、診察されて、薬をもらう。数日後には熱も下がり、ほれ一安心といった所ですが、ここドイツでの子育てはそうも簡単には行きません。
なぜなら、小児科で風邪で薬をもらう事がほとんどと言って良い程ないからです。
3人の子育てで、これは確実に言えることだと思います。
薬は簡単に出てこない。
勧められるのはハーブティーと休養。お茶飲んでゆっくりしてね。はい、さようなら。以上、診療終了です。
今週は末っ子が体調不良でした。3人目の子育てでドイツの小児科には慣れているとはいえ、1歳児が数日前に2日間発熱し、電話した時には熱はないものの4日目の下痢。前日はさすがにトイレの頻度が多くて心配で、朝一で小児科に電話しました。
さすがに、今回は小さいし、当日診療してくれるだろうと思っての電話です。
しかし、お決まり言葉で終わりました。
「ハーブティーを飲んでゆっくりしてね。お大事に。」
+下痢だったので、バナナを食べてくださいね。と、付け加わりました。
皆さま、下痢にはバナナだそうです。
ちなみに、お腹の風邪にはフェンネル茶、カミール茶だそうです。朝から尿をとって(過去に尿路感染にかかったことがあり、熱=尿検査、病気=尿検査となっているわが家。)持っていこうとしていたのに、来なくて良いと言われました。鼻水たらし、咳はゴホゴホ、お腹は下していて機嫌の悪い1歳児相手に遠い目になりました。
でも、本当に治ったので今はピンピンしています。え?バナナで治ったの?(笑)
ドイツの小児科は、まずは自然に治す。それが第一で、それでも治らなかったらまた電話する。よっぽどの事がない限り、本当に薬は出ないです。その分、治りもゆっくり。薬の力で急激に体調が良くなるということもなく、あくまでも自然に治っていきます。
親は根気強く長期戦です。
ドイツで常備しておくものは、薬よりも、ハーブティーですね。
小児科で風邪薬はほぼほぼ出ないとはいえ、子どもがいるうちは必ず常備しておいた方が良い薬はあります。それはこの2つ。解熱剤です。
Paracetamol パラセタモール
Ibuprofen イブ
この2種類は高熱が出た時の自宅用処置として常備しておいた方が良いと思います。医者によっては、熱は出し切ったほうが良いと40度まであげるなと言われた事もありますが、わが家は熱性痙攣の経験があり、39度を目安にあげています。
体重により、処方量が変わるので子どもの体重は定期的に把握しておくのが、オススメです。また、解熱剤をあげたら時間を記入しておきましょう。万が一、体調が悪化し、夜間診療などにかかった時に何時に何をあげたか聞かれます。その時、とっさにドイツ語がでない!どうしよう!テンパらない為にも、メモをオススメします。メモをパッと渡せば大丈夫です。
体温計は耳で検温するタイプのBraun社のものがオススメです。小児病棟や、小児科でもBraun社でした。ちなみにドイツでは満1歳まではおしりの穴に体温計をさしてはかるので、赤ちゃんがいるうちは一本普通の脇に挟んではかるタイプの体温計をおしり用として持っておくと良いと思います。
ドイツの小児科話はたくさんあるので、順番にこれから少しずつあげていきますね。