【詩】RUNNER
まだ見えぬ霧の向こう
手を伸ばし掴んだのは
空だった
まだ青い新芽の枝
柔らかくて
風に揺れただけで
すぐに折れてしまう
でも負けたくない
何にも動かされない心を
握りしめ
諦めないでね
どんな時だって
君にはやるべき
意味がきっとあるのでしょう?
自分が在ると信じ思えるのは
これまで残してきた
自らの足跡
散りゆく花が
美しいと思えるのは
せいいっぱいの
輝きの跡だから
諦めないでね
どんな時だって
君には応えるべき
未来がきっとあるのでしょう?
夜の帳がおりて
疲れてしまうこともあるけど
たとえ立ち止まったとしても
まだ歩くことをやめたくはない
だってその胸に抱きしめた想いは
誰にも負けないんでしょう?
だから拳握りしめ
両足に力込め
腹から声を上げる
君にはもっともっと
輝ける未来あるから
闘う者は
君ひとりだけじゃないから
諦めないでね
どんな時だって
背中押すものが
きっと側にあるから
走り続ける意味が
きっとあるから
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