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嗜めども盲信せず
世の中のモノの見方などは立場が変われば皆変わり、それこそ人によって千差万別。
オレの生来のモットーは、誰の話にも真摯には向き合えども、須らく概ね話半分で聞いておくこと。
ニュースソースが一次情報であるかから、多角的に見て合理性があるかなど、比較的シビアに検証しない限り、なかなか手放しで信じるところまではいきません。
もともとデカルト以前の懐疑主義者ですからね。
各種の陰謀論を愉しむのは心の余裕の部分に留めておくべき。
その手の話は嫌いじゃないけれど、否定されると逆上して自分の方が本当の真実に寄り添っていると上目線で反論してくるタイプの反知性主義者が、その好ましく思う気持ちの何倍も嫌いなんです。
むしろ、そういう人の存在自体を憎んでいるのかもしれません。
ムキにならなくても、世の中の化けの皮なんぞ時が来れば自然とめくれてきます。
自分だけがたどり着いている本当の真実なんてものは、ただのバカな素人の身近にそうそう転がっているものではありません。
彼らの主張を述べている時の選民主義的な自己陶酔感は、端から見ていてとても気持ち悪いです。
アレを受け入れるのは、オレには生理的にかなり無理。
何事に対しても諧謔を忘れぬ庶民でいたい。
そういう意味においてオレは、生粋のアイロニカルなペシミストと言えるかもしれませんね。
https://ci.nii.ac.jp/ncid/BD02236025