ぺぺ高橋

20年1月に脳出血発症。以降その後遺症で左半身麻痺の1級障害者となる。21年11月に上…

ぺぺ高橋

20年1月に脳出血発症。以降その後遺症で左半身麻痺の1級障害者となる。21年11月に上京生活に見切りをつけ電動車椅子に乗り単身帰郷。現在、再就労を模索しつつ中古物件で一人暮らし。https://ameblo.jp/brokenbody 22年9月よりアメブロ毎日更新中。

最近の記事

還暦1週間前 短期記憶の不安

おそらく、これは脳出血の後遺症というよりも純粋に加齢による老化から来ている状況だとは思うのですが、最近、自分の記憶力の低下を如実に感じます。 たとえば、オレたち片麻痺者はリビングの座っているところから立ち上がって壁を伝い歩きしてトイレに一度行くという生活動作すら、ひと仕事するような感覚。 それゆえ、一度立ち上がって伝い歩きする機会に合わせて、たとえば流しで洗い物するとか、冷蔵庫から何かを手元に取ってくるとか、一連の動作で複数の行動目的を果たしたいと考えがちなのですが、こう

    • 時にはシネフィルな夜「名探偵ポアロ ベネチアの亡霊」

      ケネス・ブラナーがポアロを演じる主演監督作の3作目。 オレはこれまででいちばん好きかも。 ブラナー監督作が、これまでに作られたポアロ映画と大きく違う特徴は、ロケーション撮影による情景のそのリアルな映像美。 本作の導入と、エンドクレジットにつながる終局部のベニスの街並みの美しさは、個人的にはここを観るだけでも価値がある気がします。 物語は、大戦後間もなく有名オペラ歌手の亡くなった娘の降霊会が開かれた屋敷での一夜の連続殺人から、娘の死の真相までをポアロが辿るというお話。

      • 車椅子の雨対策 新装備

        先日、電動車椅子での外出時の雨天対策の新アイテムとしてソムリエエプロンを通販で入手してみるとこのブログにも書き、実際に手に入れました。 傘をさせない車椅子の移動時に、上半身は帽子や防滴ジャケット等でわりと簡便に対応できても、どうしても無防備になってしまう腰から下の防水と防滴効果を期待してのことですが、やはり実際に手にしてみると、新たに判明することもいろいろ。 ブログに書いた時点で、フェイスブック経由で撥水効果は多少あっても、結局は雨水は染み込むから、濡れたくないならゴム製

        • 時にはシネフィルな夜「テリファー」

          面接全滅の不採用通知が来て、ブラックマンデーかリーマンショック、昭和大恐慌時の株価暴落に近い自己肯定感の喪失と世の中の一切合切すべてに罵詈雑言をぶつけて吐き散らかしたくなる、ドス黒い呪詛のような想いが胸中に沸き起こり、どうしようもなく心が荒んだような時は、取りも直さずなるべく救いようがなく過激で品性下劣なホラー映画を。 自分の中がどれほど悪感情に染まってしまったかの心の闇の占有率を確認するのに、この手のジャンルはオレ的には最適。 この肉体損壊描写はひどいとか、生きたまま内

        還暦1週間前 短期記憶の不安

          避けられぬ外国人対応

          昨夜、ひさびさにベトナムの友人からラインが来た。 2人目の子供が産まれたよ。今度は男の子だよと嬉しそう。 オレが働いて旅費を確保して、またそちらへ遊びに行った時は会おうねと返した。 彼とは、3丁目のお店の、客とキッチンスタッフという関係から知り合い、オレが倒れるまでは不定期3か月に一度くらいのペースで都庁前でフットサルを一緒にやったり、バーベキューしたりしてわりと仲よくしていた。結婚前に奥さんも紹介してもらったりね。 ちなみに、彼の作るドライカレーと昭和なナポリタンは

          避けられぬ外国人対応

          デジタルツールとの付き合い方

          オレ、昔から外見でデジタル関係に強そうに見られがちだけれど、実は会社の情報システム管理者でありながらも全然プログラムも組めない情報弱者のデジタル音痴。 学生からパソコンいじってたし、バイトでワープロを使って原稿を書いていたので、キーボード慣れはしているけどね。 携帯電話も会社から言われて初めて持ったし、ラインも社長命令で渋々始めました。 だからこそ、SNSに対する忌避感とか、アレルギーがある人の気持ちもわかるの。 幼なじみとはつながっていたいけど、四六時中ピコピコは生

          デジタルツールとの付き合い方

          車椅子で恋愛ごっこ

          土曜は中学の還暦同窓会でした。 本日は通所リハビリで、月初の体重測定がありました。 土曜は2次会からの参加でさんざん日本酒をやらかし、少しまだ身体が重い感じもしていたけれど、測ってみると着衣体重で60.4キロ。靴や装具とか脱げばギリで50キロ台になるのかな?  それほど増えていないので、まずはひと安心。 土曜は、やはり還暦という節目のせいもあるのか、これまでの同窓会では見たことのない40年以上ぶりのご対面となるメンツもちらほら。 当時の外見のスクールカーストでは底辺

          車椅子で恋愛ごっこ

          カウチポテトな夜もすがら「機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム」

          ネットフリックス配信のオール新作CGアニメのガンダム。1話30分以下の全6話。1年戦争時のヨーロッパ戦線を舞台にしております。 はっきり言って暗い話なので、観る人を選んでしまう内容かもしれません。 ちなみに本シリーズの主人公は、、息子を持つ母親でもあるジオン側の女性パイロット。 ガンダムも登場しますが「白い悪魔」と恐れられる連邦の新兵器という敵役の扱い。 個人的に想像するに、コレは初めて日本のアニメのガンダムのシリーズに触れた欧米のクリエイターたちが「アニメでも戦争モ

          カウチポテトな夜もすがら「機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム」

          温罨法って?

          昨日の続きで片麻痺関節の防寒対策なのですが、いろいろ調べているうちに出てきた「温罨法」なんて言葉や文字は、生まれて初めて見ました。さすがに初見ではまるで読めなかったし…。 片麻痺のある身体で寝ている最中に関節が冷えると、昨日書いたようにこわばるだけでなく、今朝も少しその傾向にあったのですが、こわばりの延長で膝関節が伸びたままで固くなり、寝起きにベッドに腰かけ麻痺足の膝下に装具を着けようにも、膝下を曲げた姿勢になること自体にも少し難儀するのです。 意識的に呼吸を整えリラック

          温罨法って?

          秋雨が通り過ぎたら

          遅い台風の影響を受けて活発になったこの週末の秋雨前線が通り過ぎると、このあたりでも来週半ばから夜明け前の最低気温が一気に一ケタ台に下がってきます。 外出時の上着の選択も一番悩む時期です。 昼間の気温は20度くらいまで上がるので袖が皮のスタジャンは重いからまだ着たくないので、主に化繊の薄いウインドブレーカーを多用することになるのかとは思います。 次に暖かくなるまで着ないジャケット類も洗ってしまっておかないといけませんね。 この時期って、寝具の上掛けの軽重にも悩みませんか

          秋雨が通り過ぎたら

          還暦の星

          昨夜は、還暦にしてこのたび入籍、再婚を果たした同級生のお祝いの宴席。この歳になると集まりと言えば白黒の水引絡みにしか最近とんと縁のないオレたちにとって、まさに「還暦同級生の星」と言える存在です。 卑下するわけではありませんが、彼は、オレのようなてめえ勝手な都合でバツをつけてばかりのいい加減な男と違い、最初の伴侶の最後まで添い遂げた上で、子どもさんを独立させ、お相手側のご両親も看取ってからの再婚ですから、オレなどの知り得ぬ苦労もあったであろうこれまでの人生の道程も含めて、そも

          まずは初弾で爆沈!

          日々、愚にもつかない駄文を書き散らかしているだけのオレのブログではありますが、今日の内容は、いつにも増して陰鬱です。 なぜなら、書いているオレ自身が徐々に陰々滅々とし始めているから。 もし、これを読んでいる時に、書いているオレのメンタルに同調して気分が過度に下がりすぎるような気配を感じた場合は、どうぞご遠慮なくこれ以上ここに関わるのはお避け下さい。オレとしても、このブログによって他者によくない影響を与えてしまうのは不本意なので、くれぐれも何卒よろしくお願いいたします。

          まずは初弾で爆沈!

          障害者が虚心坦懐に生きることの難しさ

          世間一般で見てみると、リハビリというものを治療行為だと考えている人は少なくありません。 高齢だとリハビリしている本人ですら、そう捉えている人もいるほどです。 「何年やっても治りゃあせん」 悪いけど、今の医学ではオレやおじいちゃんはいくらリハビリしても治ることはないよ。 もちろん、だからといって一般常識として、より広く「身体障害」とか「リハビリ」という概念を正確に知らしめてほしいともオレはまったく思っていません。 日常的によくかけられる「リハビリを頑張っていれば歩ける

          障害者が虚心坦懐に生きることの難しさ

          50周年に思うこと

          末尾リンクにあるように都電荒川線が50周年だそうです。 オレは倒れる前から、どちらかというと乗り鉄に分類される成分の鉄オタでしたので、都電に限らず、広島の市電とか、各地のモノレールや路面電車の類の都市型交通が好きです。 中途障害者となり、車椅子ユーザーとなって改めて思うのは、移動に際しての公共交通機関のありがたみ。 中でも、すべてが低床車両となるのにはもう少し時間も予算も必要でしょうから、運転者にかける手間や負担を考えたり、その使いやすさの点からもバスやタクシーより鉄道

          50周年に思うこと

          はじめての期日前投票

          金曜午後の障害者向け企業合同面接会への参加からの帰途、市役所庁舎1階に週明けから設けられていると聞きつけた期日前投票所に寄り道。 これも生まれて初めての経験である、期日前投票をすませてきました。平日の午後4時前後の時間帯でしたが、自分が想像していたよりも思いの外、混んでいる印象でした。 とりあえずオレは、成人以降、これまでのあらゆる選挙の機会でおそらく棄権して行かなかったことは一度もないかもしれません。 投票という行為は、権利と言うよりも、個人的な感覚でいくと、むしろ国

          はじめての期日前投票

          はじめての面接

          昨日、ウチの県や市が主催する障害者向け企業合同面接会に初めて参加させていただき、規定された1人あたり3社の求人担当者と面接をしてまいりました。 語弊を恐れず率直な感想を言わせていただくなら、自分にとってはとても興味深くて楽しい、労働の現役のリアルな現場の空気にひさしぶりに触れることもできて、とても有意義な時間となりました。 これで結果がついてくれば、尚のこと申し分ないのですが。まあそこは、オレなりに人事を尽くしたつもりなので天命を待つ境地で、果報は寝て待てですね。 オレ

          はじめての面接