3Dプリンターに触れて気がついたこと
先日から念願の3Dプリンターを導入しました。まだ使い始めて日が浅く、夜な夜なサンプルデータをお試し出力している日々の中で、モノづくりにおいてとても大切だなと思うことに気がついたので書いてみたいと思います。
(機種についての情報や具体的な使い方については、もう少しガシガシ使い込んだのちに改めて紹介させていただきます。)
3Dプリンターから気づいた大切なこと、それは「試行錯誤すること」です。
試行錯誤することはモノづくりの基本であり至極当たり前のことですが、モノづくり自体を仕事にした場合、仕事を円滑に進めたい(間違いたくない)自分とモノ自体のクオリティを高めたい自分が戦いを始めます。
僕は15年ほど建築の設計を生業としていて、スタッフとして雇われていた時には全力でモノのクオリティを上げることにすべてを捧げていましたが、独立して一人になってからは自分の中で仕事を円滑に進めたい自分が存在感を強めてきて自分の中で戦いがおきます。理想的にはこの戦いを利用して、さらにクオリティを高めようと考えてはいるものの、結局試行錯誤しない道を選んでしまう自分が居るような気もしています。
そんな中、3Dプリンターを導入したことで改めて試行錯誤することの大切さと向き合っているように感じています。3Dプリンターを使用する前はデータ転送ひとつで簡単に造形物が出てくる。というイメージでしたが、そうなるには、事前に色々な不具合や調整に対応することが必要になります。これは人それぞれこれまでの経験なども関係するので、これを不具合や調整の感じ方は人によって異なってくると思います。
例えば、フィラメントが思うように吐き出されなかったり、完成品を引き剥がす際に熱で変形したり、フィラメントが湿気で糸を引いたり・・・等。一つ一つ向き合って対応策を考えて試す内に、最初より完成品のクオリティが高まるのでとても楽しく感じます。この感覚は昔どこかで感じたなと遡ってみると、小学生時代のRPGゲームをやっていた感覚に似ているように思います。情報やチュートリアルもない中で、ただただ進めてわからないところを行ったり来たり、ゲームオーバーしてもやり直し、そして翌日学校でわからない部分について友達と話して帰宅、そして実行・・・。まさに試行錯誤の原型で、これがとてつもなく楽しかった経験があります。
これからはもっと試行錯誤を意識してモノづくりに向き合っていきたいと改めて考えさせられました。「試行」は試しに行うこと、「錯誤」は誤り・間違いを意味する通り、気軽に始めて沢山間違って最終的に成功に到達すれば良いのです。
ここまで読んでいただきありがとうございます!仕事のことや日常のこと等を書いていこうと思います。よろしくお願いいたします。