映画の中のテーブルコーディネイト。ロマン派の中で最もロマンティックな詩人。ジョン・キーツ
旅の醍醐味として買い物、食事、ホテルなど楽しみは多岐にわたりますが、歴史探訪というのもまた楽しみの一つでもあります。
偉人にインスピレーションを与えた土地や建物、インテリア、雑貨などを知る事はとても楽しいです。英国と言えば、王室所縁の跡地巡りも心浮き立ちますが、映画や芸術、文学などの偉人所縁の跡地巡りもまた大人の遠足的に楽しむのも一興かと思います。
ヴィクトリア朝から花開いた児童文学のおかげで、数多くの物語などから英国の暮らしを知る事ができますが、今回はそれ以前の新古典主義からロマン派などジョージアン期の暮らしが気になり調べてみることにしました。
ジョン・キーツ
ロマン派の中でも最もロマンティックな詩人と言われているジョン・キーツの映画がありました。ロマン派は18世紀末から19世紀前半のヨーロッパで起こった精神運動のひとつで、それまでの合理主義などの古典主義に対し、感受性や主観に重きをおいたもので、恋愛賛美、中世への憧憬といった背景があります。映画『ブライト・スター』はまさしくロマン派の情緒を感じる映画でした。それはキーツの運命の恋を描いた実話で、ハムステッドの自然の描写、構成、物語ととても美しい映画でした。
キーツ・ハウス
ジョン キーツが ロンドン北部のハムステッド・ヒースに1818 年から 1820 年まで住んでいました。その場所はキーツ ハウスとして現在公開されています。彼の多くの傑作はこの場所から生み出されました。ハムステッドは彼に多くのインスピレーションを与えた場所です。
映画の撮影はベッドフォードシャーにあるハイドハウスで撮影されています。実際の邸宅より少し豪華です。
食卓を紐解いて
丸テーブルに朱色のテーブルクロスが掛けられています。
大きな丸鶏がセンターに置かれ、サイドにチーズやハム、温野菜などが置かれています。グレービーソースの入れ物も用意されています。
ナプキンリングに収められたナプキンが右側にセットされ、中央には本が置かれていますね。みんながジョンキーツの詩を楽しみにしています。
こちらはランチでは白いテーブルクロスが掛けられていて、パンをみんなにサーブしています。丸テーブルっていいですね。人数増えても対応可能です。センターにマッシュポテトでしょうか?
サンデーロースト的なチキンと温野菜がみえます。
白い器と白のテーブルクロスがとても爽やかで夜と違った雰囲気になります。
古のキッチン
古えのキッチンは見ているだけで楽しくなります。大中小の銅の鍋が壁にかかっていたり、お花が飾ってあったり素敵です。
昔のキッチンの”見せる収納”はインテリアやディスプレイの参考になり、キッチンや食卓のシーンがでるとワクワクします。
キッチンにテーブルと椅子があり、おしゃべりしながら作業しているのでしょう。楽しそうです
英国のアンティークマーケットに行くとそれはいったい何のために使うものなのでしょうか?と不思議に思うものと遭遇します。
ブレッドフォークと言われる、装飾を施した平たいフォーク。
これはどうやって使っているのかな?と思っていたら、使っていましたよ!
少女がトレイの上にナプキンをひいたパンををサーブしているときに使っていました。
ブロカント307では
こういった小さな発見があるととても嬉しくなります。
映画の中で何気なく使用している暮らしにひとつひとつ注目してみるとおうちでも活用できそうなアイディアがたくさん詰まっています。また旅を楽しくするために映画で歴史を知るのも楽しいかもしれません。
ブロカント307では小さな発見探しのお手伝いができれば幸いです。
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