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カウンセリング13回目

復学して忙しい日々を過ごしている。体調のノートも書けないし、帰宅後はお風呂、食事、睡眠だけで精一杯だ。

そんな中でのオンラインのカウンセリングだった。傾聴とこれからの治療について相談。

悪夢の話

引越して一人暮らしを再開してから日常のトリガーは本当に減った。日中のフラッシュバックはよほど気分が悪い時以外はほとんどない。しかし悪夢を連発している。熊に追いかけられたり、蛇に噛まれたりする漠然とした恐怖の夢やセクハラ系の夢、誘拐される夢まで見た。

いくら早く布団に入っても悪夢で眠りが浅かったり、中途覚醒があったりして睡眠の質が悪い。こればかりはなかなかコントロールできないのがきつい。毎日ではないが寝つきが悪い日も寝起きが悪い日もある。布団に入っても1-4時間睡眠が削られ、眠っている間も悪夢を見ていて朝起きると身体はガチガチになっている。

それでもなんとか朝ヨガで体に朝を知らせ、なんとか活動モードに切り替えて、自炊もして夜早く寝るようにしている。こういう不調には投薬なんて対して当てにならない。いつもの薬を飲みながらヨガを中心に自律神経系に効くエクササイズをこなして、睡眠、食事、運動をひたすらやる。病院にも通っているし、カウンセリングも受けているし、知識もある程度あるし、これ以上できることはなくて、しんどくても続けていくだけだ。

新しい主治医

引越しに伴う転院で、クリニックに初めて行った。ホームページだけで選んだが、大当たりだった。

なんと、その先生はお世話になっている心理士さんと会ったことがあるという。しかもトラウマに関する研修で。もう10年以上も前のことらしいが『身体はトラウマを記憶する』の著者バン・デア・コーク氏にお会いしたらしい。その頃からトラウマに関心があった女性の精神科医である。全く予想外だったが大当たりだ。

今まで医者ガチャを外しまくっていたので、こんな人もいるのか!と驚いたし安心した。日本の精神科医はどこに行ってもダメダメで、病院には薬をもらうためだけに仕方なく通うつもりでいた。トラウマについて無知な医者にどこまで話すのか、ダメそうだったら近くでまた探し直して転院することも考えていたからだ。もうこの人で大丈夫そうだ。心理士さん以外のプロに初めて出会えた。傾聴が上手い医者というのにも初めて会った。

この事を心理士さんに話した。これはあなたが探し続けていたからだね、よかったねと言ってくれた。私はただ、今回はたまたまで、すごくラッキーだと思っていたが、探し続けたからだと言ってもらった。
心理士さんは私のことを「パワーがある」と言ってくれる。不登校になったり、高校を辞めたり、トラウマについて自分で勉強したり、主治医を変えたり、復学という体で実家を出たりしたのを、自分で切り拓く力があると思ってくれているようだ。
それらの選択について自信を持ったり、誇りに思ったりはまだできないが、以外とパワーがあるのかもしれない。

体に残るトラウマ

幼少期にアトピー性皮膚炎がひどかったのだが、睡眠中に昔痒みがひどかったところを掻いてしまうという話をした。今は綺麗に治って肌には何もないけれど、知らない間に掻きむしった跡や瘡蓋ができている。痒みだけの身体の記憶が寝ている間に出ているんだと思う。

私の場合のアトピー性皮膚炎をトラウマ由来の自己免疫疾患に入れていいかどうかよくわからないが、姉は本物の自己免疫疾患にかかっている。20歳くらいで発症し、今も定期的に血液検査をしているが、健康な身体に戻れる治療法は確立していないらしい。大変そうだ。
トラウマと深く関連する自己免疫疾患というのがあるそうで、本にも出てくるし、インターネットでもちらちら見かける。心理士さんも、トラウマ治療でそういった病気がよくなることもあると言っていた。

姉は今の職場があっているようで、顔色もいいしきちんと生活できているようなのでそんなに心配していない。特別仲がいいわけでもないし、トラウマ治療に目覚めるまで放っておこうと思う。

治療プラン

最近SEの「完了」に関する記事を読んで、私はまだ完了したことがないなあと思っていた。ひとつでもいいからしっかりと終わらせたい。今後の治療プランについて心理士さんと相談した。

今までは60分枠のうち30分傾聴、30分心理療法(EMDRが主)だった。30分ではEMDRは時間が足りなくて、一つのエピソードを完了できない。本当は次回にその続きをやって、同じテーマで記憶が全て処理されるまで続けるらしい。

しかし実家に住んでいた私は2週間の間に色々な出来事が起こり、毎回傾聴が必要だったし、毎回新しいテーマを持ってきていた。日常生活が大変なので、それをとりあえず和げるためにいろんなテーマでEMDRを少しずつやっていたのだ。

一人暮らしをしたらトリガーも減り、予想外に揺さぶられることもあまりないので、これからはテーマを選んでしっかりと踏み込んで処理しようということになった。テーマはいくつも思い浮かぶが、選び方は「一番古いもの」と「一番大きいもの」だそうだ。もう確定だ。

次回は傾聴なしで60分EMDR、父に関する記憶を扱う。
それで終わらなければその次も同じテーマでやり、父に関するエピソードが全て終わったらまた傾聴を入れてどうしていくか相談しましょうということになった。60分もEMDRをやったら頭がショートしそうなので次の予約は金曜の夜にした。

どうなるだろう。期待と不安が少しずつ。やるべきことがはっきりした。もう淡々とそれを続けるだけだ。大きな山を越えられるだろうか。越えるしかないが。


また次回。

12回目のカウンセリングは傾聴で、忙しくてメモも取れなかった。noteを書く時間がなかなか取れないが、できるだけ記録は残したいと思っている。