自由研究の宿題が出されたら

福岡市は夏休みに自由研究の宿題が出るようです。
テーマ選び、困りますよね。
ここでは、よくあるテーマ集ではなく、日常の疑問からどのように自由研究にしていくのか、その正攻法を書いていきます。

学校の先生には、ただ「自由研究をやりなさい」と宿題を課すのではなく、研究のやりかたとそのまとめ方については最低限教えていただきたいものです。
そうでなければ、夏休み後に到底研究とは呼べないようなものがたくさん出てきて、評価するのが難しくなってしまいます。
純粋に研究の内容が見られなくなります。

さて、テーマを決めるとき、よくやってしまうことが、実験から考えるということです。
まあ、家庭でできる実験は限られているので、できる実験からテーマを設定していくのは悪いことではないかもしれません。
ですが、思いつく実験には限りがありますので、深い内容になりにくいと思います。

自由研究のテーマ設定および組み立ては次のような手順で行います。

  1. 日常生活で疑問に思うことをできるだけたくさんあげる

  2. 1に対して仮説(仮の答え)を考えてみる

  3. 1と2をふまえ、家庭でできる実験で確かめられそうなものを選ぶ

  4. 実験を組み立てる

  5. 実験を行う

  6. 実験結果を記録する

  7. 仮説と比べ、違いを見つける

  8. 実験結果から何が言えるのかを考える(考察)

実験は、仮説を検証するために組み立てるものであり、結果は仮説との違いを見るものです。
結果が仮説と違っていてもいいです。
ただ、実験をする前に、今ある知識でだいたいの答えを出しておくのは重要なことです。

そのことによって、実験の方向性を決めることができます。

たとえば、レーザー光線を使って、空気、水、ガラスなどの屈折の実験をしようと思ったとします。
実験自体はいいのですが、ここには疑問も、仮説もありません。

最初に疑問として、空気、水、ガラスでは、屈折の仕方がそれぞれ違うのかという疑問があり、ガラス、水、空気の順に屈折角が大きくなるという仮説を立てたとします。
そのためには、光の進み方がはっきりと見える必要があるので、レーザー光線を使わなければいけないとか、ガラス、水、空気なら用意できるなとか、実験を組み立てていきます。

実験を組み立てる際に重要なことは、「確認したいこと以外の条件をそろえる」ということです。
この場合、温度や外からの光などの条件のことです。

このようにして、実験を組み立てていきます。
自由研究のやり方、もう少し詳しく知りたい場合はお問い合わせください。
自由研究は自由に研究することなのですが、研究のやり方がわからなければ手の付けようがありません。
そして実は、テーマの選び方が非常に重要なのに、その選び方もわからないことが多いです。(学校で教えてもらっていないからです)

きちんと研究とそのまとめ方を学んで、有意義な自由研究にしたいですね。

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