JAZZの入口〜どこから聴くか?|エッセイ
いちばん好きな音楽はJAZZだ。大好きな父がよく聴かせてくれたのは勿論あるが、
「同じ曲でも、同じミュージシャンでも、セッションごとに全く異なる演奏になる」
自由さ加減が、私の性格に合っている。
セッションが唯一無二なのは、途中に「即興に作ったもの」が入るせいだ。
そして、JAZZは「会話」でもある。
親しい気の置けないメンバーなら、リラックスミュージックになる。
才能を戦わせるような、スリリングな音楽になることもある。賢者たちの論戦のように・・・。
これからJAZZを愉しもうとするとき、どうやって選べばいいだろう?ひとくちに「Jazz」と言っても、広大な海のような世界に感じられると思う。
ディキシーランド、スウィング、モダン、ファンク、フリージャズなど種類も多いし、演奏方法も様々。
なるべく簡単に、JAZZの世界に入ることは出来るだろうか?
CDなどの選び方について、自分の過去を振り返りつつ考えてみた。
1.CDショップの店員(難易度★)
大学生の頃、JAZZを中心に好きな音楽を蒐集したくて、レンタルCDのお店に通って、まず家にあるミュージシャンたちのCDを選んで借りていった。
ナット・キング・コール、
エラ・フィッツジェラルド、
サラ・ヴォーン、
ルイ・アームストロング、
Modern Jazz Quartet、
デューク・エリントン、
ベニー・グッドマン・・・
色々借りては返すうち、黙ってカウンターで処理していた長髪気味の店長(ちょっとキリストっぽい)が、ある日。
「―――もしかしたら、こういうのも好きじゃない?聴いてみて」
と用意したCDを渡してくれた。
JAZZではなかったが、子どもの頃よく観たチャップリンの映画でかかっていたような、古い蓄音機で鳴らしていそうな音楽で、確かに「好き」だった。
(流石だな・・わざとジャンルをずらして勧めてくるなんて・・)
そこから店長と仲良くなり、色々知らない音楽を教えてもらった。
今は音楽はダウンロードが主流で、店舗へ出向いて購入/レンタルは少なくなってきているが、音楽に拘《こだわ》りのある店員さんはいるもの。
本屋と同じだ。
そういう人を見付けたら、「生き字引」にしてレクチャーをお願いするのは面白いと思う。2,3曲、JAZZっぽいと感じて気に入った曲を告げると、より自分に合ったものを教えてくれるはず。
▶クルト・ワイルの世界〜星空に迷い込んだ男
↓ ↓ ↓
▶聴けます。
2.JAZZ喫茶/BAR(難易度★★)
ある程度JAZZを聴き慣れたら、JAZZばかり流れている喫茶店やBARを訪れてみると愉しい。
良い音で思う存分JAZZの世界に浸り、偏愛出来る演奏を、全身で感じとることが可能だ。
最初入店するまで、ちょっと取っ付きにくい雰囲気だと躊躇するかもしれないが、大抵のお店は(うるさくしなければ)ウェルカムで迎えてくれる。
慣れてきたら、マスターと話しやすいカウンターに座ると良い。そこで、気に入った演奏のレコード(であることが多い)を、何か尋ねてメモし、購入するのをおすすめしたい。
きっと、貴方の「My Favorite Music」になるはずだから・・・。
▶夕暮れどきにはこの一枚。
Ballads/John Coltrane
3.JAZZ CM/MOVIE 集(難易度☆)
わざわざ外へ出向くのは面倒、手っ取り早くJAZZの美味しいところが聴きたい!!という向きに。難易度0の方法。
【CMや映画で使用された
JAZZの演奏集を選ぶ。】
CM曲は元々ターゲットが設定されているが、一般受けしやすい音楽、且つキャッチーな曲が採用される。
また、映画音楽は、耳障りの悪いものは淘汰され、映画自体のクオリティを高める良い曲調のものだけが流される。
=(イコール)ハズレが無い、ということだ。ひとつつけ添えるなら、カバーされた演奏でないタイプを探して欲しい。
家にあるそんなCDがこちら。
↓ ↓ ↓
▶Work Song/Nina Simone
聴いたことある!人も多いはず。
4.Swing Journalの別冊本(難易度★★★)
誰かに蘊蓄を語れるまでJAZZに嵌りたい、という向きに。読み物を愉しみながら、JAZZに詳しくなれる本を紹介。
▶ジャズ面白ゼミナール【別冊スイングジャーナル】
この本は、演奏スタイル別で、JAZZ専門誌のスイングジャーナルが200枚の特選盤を掲載したガイドブックとなる。
間違いない。
各々の盤に「面白ウンチク」が添えてあるが、それが抜群に面白い🎶
植草甚一氏のような・・というと、分かる人には分かると思う(恐らく昭和の人)。私はこの本の中では、吉村浩二氏のコラムが愉しかった。(他、岩浪洋三氏、斉木克己氏・・ライナーノーツでお馴染み)。
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▶Cleopatra's Dream/Bud Powell
村上龍の番組「RYU's BAR」のテーマ・ソング。
🎷
↓ ↓ ↓
▶God Bless the Child/Sonny Rollins
✥最後に
JAZZを敬遠する人は案外多いようだ。
極私的にはもう本当に、JAZZは音に身を任せて気楽に聴いたら良いと思う。本来そういう音楽なのだから。
この愉しみ方が最高✨✨
こんなふうに聴きたい!!と憧れる映画を最後にご紹介して、noteを締めくくりたい。
▶真夏の夜のJAZZ
写真家の撮影で、どのシーンも素敵!ミュージシャン、観客のファッションがお洒落。超偏愛DVD。
圧巻のミュージシャン陣!
(ジャコ・パストリアスのベース演奏に痺れた・・)
JAZZ好きの方、何らかコメントして下さい!!よろしくお願いいたします🙇
🌟Iam a little noter.🌟
🤍