「春夏秋冬 猫うらら〜CATS IN HAIKU」より〈新年〉|#本の紹介
先般、「春夏秋冬 猫うらら〜CATS IN HAIKU」という本を購入しました。
~猫の句を絵に描く(俳句に英訳付き)~という帯。
読んでみてほっこりしたので、選句し、noteでご紹介したいと思います。
🐈🐈⬛過去のnote🐈⬛🐈
▶春〜初夏篇
▶夏篇
▶冬篇
今回は〈新年〉篇。家猫にも、年が改まった感覚はあるのだろうか?というテーマが多いように感じました。
実際猫を飼ってみると、家の人たちの心や動きを思いのほか感受しているのです。
何気なく過ごしているようで、皆の邪魔をしないように歩いたり、お節などのお裾分けがもらえないか様子を見たり・・・(必要ならば、声を出してねだることも)。
また、新年に知らない客人が訪れると、用が無いと見做して、暖かい炬燵などで丸まって寝てしまうこともあります。
飼われている猫ながら、中々処世術に長けています。夏目漱石が擬人化するほどですから。
では、猫の俳句にどんなものがあるか・・・
どうぞ、ご高覧下さい!
尾を立てて猫も御慶を申しけり
伏 見 清 美
with its take up
a cat also gives
the New Year's greetin
o wo tatete neko mo gyokei wo
moshi keri
Fushimi kiyomi
❄ ❄ ❄
まるで床の間のお生花の松のように、伸びをして尻尾を立ててみせる猫。
お前も私たちに新年の挨拶をしてくれているの?皆が揃って祝えるのは、嬉しいことだね。
✥季語「御慶」新年
ペルシア猫抱きて居眠る春着の子
根 本 洋 一 郎
holding a Persian cat
fallen asleep
a child in NewYear's kimono
perusha-neko dakite inemuru
haregi no ko
Nemoto Yoichiro
❄ ❄ ❄
お正月に新しい着物(春着)を着せてもらった女の子。慣れない着物を着て気後れしたのでしょうか。夕方になると可愛がっていた猫を抱いたまま居眠りを始めてしまいました。
✥季語「春着」新年
椅子に猫丸く寝てゐる小豆粥
遠 藤 梧 逸
a cat on a chair
asleep curled tp:
azuki-bean gruel
isu ni neko maruku nete iru azuki-gayu
Endo Goitsu
❄ ❄ ❄
正月の十五日には、一年の邪気を払う行事として餅を入れた粥を食べる習慣があります。ぐつぐつと、小豆粥が煮える温かな食堂の椅子の上で気持ちよさそうに眠っている猫。幸せいっぱいの家庭の情景です。
✥季語「小豆粥」新年
猫好きのBRILLIANT_Sも、猫の俳句を2首歌詠みをしてみました!
初空の凧目で追ひぬ猫二匹
B R I L L I A N T _ S
two cats chasing a kite
in the first sky,
hatsu-sora no tako me de oinu
neko ni-hiki
Brilliant_S
❄ ❄ ❄
晴れ渡った元日。瑞兆を感じるほどの青空に、色とりどりの凧が飛び交っている。子猫たちは、それをきらきらした瞳で見上げている。
平和で初々しいこの様子を、何時までも守っていきたいものだね。
家猫も身なり整え初鏡
B R I L L I A N T _ S
even a house cat has to look good in the mirror for the first time,
ie-neko mo minari totonoe
hatsu-kagami
Brilliant_S
❄ ❄ ❄
新年を迎えて、新たな心で鏡に向かってお化粧をしていたら、家の猫も側に来て毛並みを整え始めた。お前もさっぱりと綺麗になって、外へ出るつもりなのかしら?
✥季語「初鏡」新年
はい、春夏秋冬の「新年」の猫うららは以上となります。
お気に召した俳句はございましたでしょうか?
余談ですが、2首めの俳句を見て、お正月の「春着(=着物)」を、子どもの頃着せてもらっていたのを思い出しました。
今思えば、家の誰かが着付けが出来たんでしょうね。
伯父が私の着物姿を見て、クスッと笑ったんですよね。従姉妹たちは美人だったので、「似合ってない・・」と思われたようです。その頃はお転婆でしたし。
もっと小さい頃は「こっぽり」という草履?下駄?を履いて、歩くと鈴が鳴るのが嬉しかった記憶があります。今は初詣でも、着物姿は少なくなりましたね。
お読み頂き有難うございました!!
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また、次の記事でお会いしましょう!
🌟Iam a little noter.🌟
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