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運動音痴の初恋〜About 10 years old|#詩のようなもの





ドッジボールの授業は嫌い。

試合開始のホイッスルのあと、

すぐにボールを当てられるから。



でも、何試合か 続いたあと

同じチームの 松居くんが、

私に投げられたボールを

全部 受け止めてくれた。



松居くんと私が ふたり残った。



・・・それから、松居くんは

私の初恋のひとになった。






幼い わたしたちは

休み時間 影踏みをした。



鬼になって 

追いかけても 追いかけても

誰の影も 踏めない。

終わりなく 走り回って 

半泣きになっていたら、

松居くんは わざと近くに来て

自分の影を 踏ませてくれた。




もっともっと 好きになった。







委員長をしていた松居くん



教室で 誰かが 偉そうに 

なにか言ったら、

「―――ぜったい?!」って大声で

言い返していた




絶対って何だろう?と考えたのが

わたしの

哲学philosophyのはじまり



(松居くん、

「絶対」は無いんだね・・・)



ひとつ 学んだ






「松居くんが 引っ越す」と

先生がみんなに言った


わたしの胸に 砂が埋まった

その日のよる 

ごはんが食べられなかった



本で読んで おませなわたしは

それを 

「恋わずらい」と知っていた 



( 松居くん 

何も食べられないよ・・・ )



幼い私が 

伝えようと思ったときには



松居くんの席は 


もう 空っぽだった。






✢✢✢


お読み頂き、有難うございました!!
(実話です)


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また、次の記事でお会いしましょう!




🌟Iam a little noter.🌟



 🩷



《おまけ》

今日の散歩で見かけた植え込み。
このあと広島方面へ行きます!!



※アイコン変えました🌹

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