母親が怖い。嫌い。でも大切。
子供のころのこと。
母親が嫌い。
この言葉を自分の中で認められたらどんなに楽だったか。
ずっと「嫌い」を自分の意識として
思ってはいけないことだと思っていました。
そんなこと言っちゃダメ。
感じてもダメ。
実際周りの人に母親との関係を話したら
「育ててくれてるお母さんのこと、そんな風に思っちゃダメだよ」
「大切な親だよ」と諭されたり、話をそらされたりしました。
そこからは、自分の気持ちは隠すようになりました。
この「嫌い」を見ないように自分の本当の心に重い蓋を
して聞こえないふりをしながら
「こんなこと娘の私が母親に伝えたら怒られる。可哀想。」
絶対に無理と思い、必死に蓋を閉め続けていました。
幼いころから、母親から親は尊敬するものだよと教えられました。
母親自身は、自身の父親から厳しくて辛い子育てをされたと
よく話をしていて、
幼い私がひどいね、と共感や慰めることが多々ありました。
母親の怒りと辛さを滲ませた表情と口調を感じるたびに
私が母親を守ってあげる、と幼い心に誓っていました。
ですが、そんな辛い出来事があっても親というものは
尊敬しなくちゃいけない存在なのだと
違和感を感じながら育ちました。
支配的で否定的で過干渉な母親の子育ては私にとっては
本当に辛いものでした。
否定的なことを言われるたびに、母親から嫌われていると思っていました。
そして強い自己否定を持って生きてきました。
手作りの美味しい食べ物、毎日のお弁当、住みやすい家、服、自由な時間を
与えてくれました。そこに対しては心から感謝しています。
今なら言えます。
母親のこと、嫌いって思っている自分を少しでも認めたり
感じることは決してダメなことではありません。
コーチングを受け、嫌いって思って良いんだよと言われ
「えっ?」良いの・・・・・??????
たった一言。「嫌い」
本当の心の中から出して受け入れて、怒りを思いっきり出したら
新しい人生が動き始めました。