卵子凍結 クリニック選び
私が卵子凍結 採卵手術当日の流れクリニックを選ぶにあたり、踏んだステップや、決め手となったポイントをまとめてみました。
Step1:気になる病院をピックアップする
まずはネット検索をして、下記の条件を基準に気になるクリニックを2か所ピックアップしました。
条件① 通院しやすい場所にある
私の場合はフルリモート勤務のため、自宅からの通院時間、通院距離を優先しました。仕事後にギリギリ滑り込む可能性や、万が一体調が辛くなるケースも考えて、タクシー20分以内の距離にあるクリニックに絞りました。
条件② 卵子保管期限が50歳である
クリニックによって卵子の保管期限は異なります。私が調べた限りだと、45歳のところと50歳のところの2パターンがありました。なるべく長い期間保管してもらいたいという気持ちから、50歳の保管期限を設けているクリニックに絞りました。
条件③ 診療時間が長い
仕事の前後に通院することを考えて、開院時間が早く、閉院時間が遅いクリニックを選びました。実際に通ったクリニックは平日8:30~19:00、土・祝も診療しています。
条件④ Web予約ができる
予約を毎回口頭で行うのが苦手なので、予約システムを導入しているクリニックが有難いです。
条件⑤ 体外受精実績がHPに出ている
素人なので妊娠率をみても、そのパフォーマンスの善し悪しは正直わからないのですが、数字を掲げているクリニックはなんとなく安心できそうなので、確認しました。
Step 2:実際に病院に行ってみて決める
Step1でピックアップした2つのクリニック(A、Bとします)の両方に実際に行ってみることにしました。
Aについてはすぐに初診のアポを取り、Bについてはクリニック主催の卵子凍結の説明会にオンラインで参加した後、改めて初診のアポを取りました。
行ってみた結果、下記の理由でBにお願いすることに決めました。
決め手① 卵子凍結の説明会が充実していた
Bでは、卵子凍結の説明会の内容が大変充実していました。これが一番大きな決め手となりました。初診の前にみっちり2時間オンラインで説明を受け、妊娠のメカニズムから卵子の老化についてまで、一つ一つ丁寧に理解することが出来ました。卵子凍結のプロセスや費用についても事前に完全にクリアになりました。
決め手② 設備の充実
建物自体がAに比べて大きく、広々とした待合スペースが心地良いと感じました。リモートワークスペースもあり、診察室も多く、設備が充実している様子が伺えました。
決め手③ 患者数が多い
それなりに規模が大きく、有名な不妊クリニックということもあり、Aよりも患者数が圧倒的に多かったので安心感がありました。
気にしなかったこと
私がクリニック選びの際にあまり気にしなかったこと(優先順位から外したこと)も、参考までに書いておきます。
気にしない① 担当医師のばらつき
クリニックによっては院長のみが全患者を診ており、診察から採卵手術までのすべてを院長に任せることが出来ます。大きなクリニックだと、日によって担当医師が違ったり、採卵手術も誰が担当するのか当日までわからないというような状況もあり得ます。私の通ったところは後者で、診察日によって医師も異なり、採卵は非常勤の先生にしていただきました。
気にしない② 費用
クリニックによって、採卵にかかる医療費と保管料は異なります。特に保管料は幅が大きいです。他の条件を優先させたため、自分のお財布事情と相談して、費用については気にせず選ぶことにしました。
気にしない③ 待ち時間
不妊クリニックの多くは待ち時間が長いですが、中にはあまり待たないクリニックもあると思います。私の通ったクリニックでは、平日は1時間程度、混雑する土曜日には3時間程度待ちました。
気にしない④ 女医かどうか
女医の先生が一人で診察されているクリニックも多くあります。私の通ったクリニックの先生は、男女両方いらっしゃいました。
(参考①)ネット検索方法
具体的に私がどういうキーワードでネット検索したか、どういったサイトを見たかも書いておきます。検索ワードについては、月並みですが「卵子凍結 東京 病院」で調べ、まとめサイトを確認し、実際に掲載されているクリニックにも足を運びました。
その他にも、日本産科婦人学会が出している施設検索サイトを利用して、東京にある産婦人科の一覧を上から下まで確認しました。(こちらには掲載されていないクリニックも多数あるかと思います。)このサイトは、都道府県ごとに検索ができるので大変便利です。
実際に卵子凍結をするまで、卵子凍結=不妊治療の一部という意識がなく、「不妊クリニック」という名称も知らなかったため、「卵子凍結 病院」というワードで調べました。ですが、今改めて考えると、不妊治療(体外受精)を行っている病院であれば、HPに書かれていなくても卵子凍結を行っている可能性もあるので、「体外受精 東京 病院」といったワードでも幅広くあたりを付けられるのかな、と思います。
(参考②)卵子バンクによるクリニック紹介
自分でクリニックを探すことに自信がない場合や、手間を省きたい場合には、卵子バンクを利用する選択肢もあります。卵子バンクでは、卵子凍結に関する相談(コンサルティング)の中で、提携しているクリニックの紹介も行っています。全国にネットワークを持つGrace Bankや、生殖医療の専門家である香川則子さんが代表を務めるプリンセスバンクが有名です。
クリニック選びに限らず、自分での情報収集が苦手な方には、卵子バンクは頼もしい相談相手になると思います。