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ワルシャワ冬日記 落書き供養その2 2025年1月27日
異臭を感じて目覚めた。ベッドの下から猫のくぐもった声が聞こえる。毎日、大体ハチワレがベッドの下で寝てイビキを聞かせてくれているのだが今朝はトラがいる。覗き込んだ瞬間強烈な便臭。ぐは、もろに吸った。
トラは7、8年ほど前にこの家に迷い込んできた新入りである。目撃情報に寄ると近所の老婆の飼い猫だったようだがそのご主人が他界、行き場をなくしていたところ、ここに辿り着いて保護された、らしい。来たばかりの頃のほっそりした姿の面影はなく、現在7キロ級の立派な巨体を誇っており、トラちゃんという正式名が今は「デカいの」と呼ばれる始末(めちゃくちゃ愛されてます)なのだが、数年前から便秘や異食の症状に悩まされ、病院で詳しくみてもらった。それまでは誰も気づいていなかったのだが、おそらく放浪時代に車に轢かれたのか骨盤周りに大きな骨折の跡が見つかった。奇跡的に歩行に難はないものの、どうやら事故のせいで腸がとても圧迫された状態で自然治癒してしまっているらしく、それが消化器官、便通の問題に繋がっているのだろうとの診断が下った。以来カリカリなどの固形物は禁止され、便を柔らかくする薬、便通を良くするための油が入った薬、などを服用するようになった。お腹詰まりで苦しむことは無くなってよかったよかった、と行きたいのだが副作用、めっちゃオナラ出る。たまに緩く汁も一緒に出る、という可哀想な現状。「デカいの」という愛称がたまに「くさくさ太郎」みたいなさらに可哀想な呼び名にアップデートされる。天使の寝顔をみんなでかわいーねーと眺めていたら音もなく異臭が漂い始める、そんな日常。
というのが背景、いやしかしおならにしては強い臭い、と思い夫に捕まえてもらいお尻を確認、やっぱりちょっと漏れちゃってるね、ということでふきふきさせていただいた。始終「やめろーー!」と鳴いていらっしゃった。わかるわかるでも撒き散らされたら困るので我慢してくれ。
午後、洗濯したり本読んだり部屋でゆったり過ごしていたらハチワレがやってきていつものようにベッドの下へ。しばらくしてえずく音が聞こえて、おいおいと思っていたらペケっという音がして、のそのそとベッド下から出ていった。ベッドの下確認、はい、吐いてますね。処理をしていたら夫がやってきたので状況説明、それを聞いて「トラの臭いがこもっててうえってなったんちゃう?」と笑っていた。かわいそうなこと言うなよ。
昨日に引き続き美しくない話題で申し訳ありません。
夕食後暇だったのでまたこれまでの滞在で印象に残っているもののらくがきをした。以下の記事に言及あり。
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こちらで過ごしていると、おじいちゃんおばあちゃんに、風船みたいに太った小型犬のセットをよく見かける。ゆっくり、よた、よた、とどちらも歩いてて、正直たまらんな、と思いながら見てる。眼福。
お絵描きリハビリ、日本帰ったら絶対できないだろうなという確信がある。