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酩酊の夜

白の部屋の夜光窓

まだまだ夜は明けないねと
角欠け羊が囁いてくる

アルコール滲んだ宵の月

私はくらくらと漂う夜の金魚のように 
酩酊感のある夢に梯子を掛けて跨るのだ 

ある時は薄い羊膜に包まれてみたり

またある時は蝶になってみたり
蛹にこもってみたりを繰り返す 

この長い夜の中で

オキシドールの香りとともに
しめやかな夜は過ぎていく

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