朝
朝日を滲ませたカーテンが朝焼けとともに
僕を暴き出していく
こっちへ来ないでと願うけど
それでも朝はやってくる
息を殺してひっそりと生きているのだが
勝手に僕という形骸は息をしてしまうようなので 困ってしまう
丸い丸い月に手を伸ばした
輪郭がぼやけて何も見えなくなっていった
届かない君に声をかけてみたら
輪郭が滲んで霞んでしまった
君を見ようと目を凝らした
君を見ないように目をぎゅっと瞑った
僕は死にものぐるいです
息を殺しながら息をし続けている
夜が遠のいていく
僕はうっそりと頬を濡らして笑った
朝がやってきたようだった
それはまるで呪いのようだった