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黄金の絨毯でまどろむ大主様
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この二週間ほど、体力回復のため神社仏閣めぐりを目的としたウォーキングをしています。何やかやと、10ヶ所以上をめぐりました。
今日は目的の神社とお寺に向かうまで距離があるので電車に乗って最寄りの駅まで向かいました。
所要時間はいつもと変わらなかったのですが、当然ながら歩数は稼げませんでした。まあ、何かに夢中になると突っ走ってしまうクセがあるので、たまにはこのような中抜きウォーキングも必要ですね。
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神社仏閣めぐりを開始した当初は、境内にある大銀杏の樹などもまだ青々としておりましたが、ここ数日に訪れた神社やお寺の樹々は色づきも終盤に差し掛かって落葉の段階に入っています。
先日訪れた氷川神社の境内に数本の大きな銀杏の樹がありました。まだ樹本体には黄色い葉がたくさん残ってはいましたが、地面は寄り集まった落ち葉で一面が黄金色の絨毯と化していました。
そこへ一歩足を踏み入れると、別世界に一足飛びに空間移動してしまうのではないかと錯覚するほどの壮大さがありました。
その壮大さに足が止まっていると、何やら声がしてきたのです。よ~く耳を澄ましていると
「ミヤァ~オ🐾」
という鳴き声。
とっさに振り返ってみると、白と黒の可愛らしい猫ちゃんが私に声をかけていたのです。
彼だか彼女だかわかりませんが、その猫ちゃんは私の前をすっと通り過ぎると石畳前のフカフカの落ち葉の絨毯の上へコロンと寝ころんだのです。
そして、その白と黒の猫ちゃんはあっちへコロン、こっちへコロンと私を警戒するでもなく、お腹を出して日向ぼっこをしだしました。しばらくそのようにまどろんでいたかと思うと、不意に顔をあげ私を見上げました。
「ミヤァ~オ🐾」
再びの鳴き声。
その声はまるで、
「そなたも此処へ来て、まどろみなされ」
と、促されているように私には感じました。
「あ、大主様。私は今、人間の姿でして、遠慮しておきます」
そのように、やんわりとお誘いをお断りいたしました。
それでも、ほんの少しだけ肩の痛みが和らいだように思えたのは、単なる錯覚でしょうか。
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記念に一枚、頂戴いたしますね😽
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