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Like な本や映画のことなんかを。

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邦画多めで、自分が見た映画の感想を健忘禄的につらつらと。 あとは時々読書感想、てきな。
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記事一覧

小林聡美×もたいまさこ××飯島奈美、かもめ食堂とめがね

私は食に関わる話がどうも好きみたいだ。 何を作ろうか思案しているいるときのワクワクの時間。 作っている間は静かな時が流れ、出来上がった数々の料理は、自分を知らな異国へと香りとともに連れて行ってくれる気分になる。 加えておいしものを味わう瞬間はまるで幸福のおすそ分けをもらっている気分になる。 フードコーディネーターの飯島奈美さん監修作品 井上さくらさんのお母様が、フードコーディネーターの飯島奈美が好きで、飯島さんクレジットで観る作品を選ぶそうで。 その視点はなかった!と改め

パリタクシー。今映画を観たかった

人の運命とは数奇なものだ。 一人ひとり色々な人生を歩み、出会いによっても人生に大きな変化は起きる。 たった一人、たった一瞬、たった一言の出会いが自分の人生に大きな何かをもたらすことだってあるように、この2人も一日に満たない出会いの中で互いの人生に変化が起こる。 それは自分たちにとっては大きな変化でも、周囲からしたらそうは感じないことかもしれない。 そう感じるほど、この映画はある意味静かに美しい道中のパリの街並みを映しながら、ただ2人の会話で進んでいく。 それが心地いい。

NHKドラマ「昔はおれと同い年だった田中さんとの友情」

終戦の日。戦後79年。 卓球オリンピアの早田ひな選手が大会を終えて行きたい場所として 「鹿児島の特攻資料館に行きたい」 と発言したことのすごさ。感謝を知っている人はすごい。 その発言を耳にしたこともあり、私自身きちんと戦争に触れようと思って観たドラマ。 ありがたいことに私は戦後生まれだ。 国のために命を投げうてと教育されたことも、戦争に行く人々を万歳三唱で送り出したこともない。 だから正直どこか戦争はほんの少し遠い、どこか自分とは関係のない過去の話に感じてしまうことがある。

インサイド・ヘッド

実は今回初見だったこの映画。 とんとディズニー関係から遠のいていたのもあって、2の公開にあわせたプロモーションで、そういえば当時めちゃめちゃ観たいと思ってたような・・・っていう記憶が引っ張られてきたくらい、忘れてた。 というかこの映画の吹き替え、竹内結子さん出てるんだ! すっごい役にピッタリだった・・・。 欲を言えばもっといろいろ拝見したかった役者さん・・・。 映画は人の中にある5つの感情、彼らが私たち人間の司令塔として私たちの幸せのために感情や行動を決定していく中で起こる

「ミステリと言う勿れ」14巻Getの話

唯一大人になってからも、買っている漫画 ミステリ要素の面白さはもちろん、日々の中で当たり前だと流してしまうことを、時にめんどくさいな。細かいな。と思いながらも正面から改めて見つめ、考えさせられる、大好きなシリーズ。 新刊ゲット ミステリ~ 最新刊の14巻が出た! いやー。今回は次の新刊の壮大な前振りかな?と思うくらい、今までのストーリーの関連が徐々に見えてきた巻でした。 田村由美作品の魅力 田村さんの作品っていつも目の前のスルーしてしまいがちなことに、目を向けて考えさ

映画「凶悪」

草彅剛主演の時代劇、「碁盤切り」でも監督を務めた白石和彌の監督作品。 ある死刑囚の余罪の告発から物語が始まる。 白石和彌監督作品 『彼女がその名を知らない鳥たち』、『孤狼の血』、『死刑にいたる病』などを監督されていたのを、恥ずかしながら知らず・・・。 2024年前半、個人的気になる映画ベスト1の『碁盤切り』でお名前をきちんと認識した監督さんだったので、自分が心に残っている作品を撮ってらっしゃる方だったとわかった時の勝手なこじつけの感動ったら・・・。 役者さんたちの静かな

葛城事件

死刑囚の息子と、その息子を取り巻く家族の話。 なぜ、息子は死刑囚となる事件を起こしたのか? 死刑囚となった息子の家族とはどんな家族だったのか? 実在の事件をモチーフにした映画。 三浦友和の悪役 実は事前情報なしにみたので、三浦友和さんが主役だと知らなくて。 もともとのイメージが清らか、爽やかさだったから、この役の自己中心性しかない嫌な父親役にびっくり。 ストーリーが進んでも変わらずに、自分の何が悪いかわからない、自分は絶対に正しい。そういう人間の心が揺れ動かない、っていう

流浪の月

映画は小分けにして夜、寝る前に最近は観るのだが、なかなか最後のパートを見るに気にならなかったのが、この流浪の月。 なんだろう・・・光のシーンとかすごく奇麗だし、子役の子はかわいいし、 話が分かりづらい訳でもない。 役者さんもみなさんきっと難解な役どころで、大変だったのだろうと思う。 でも、よし、楽しみだ!みたいにならなかったのは、話全体に共感できない自分がいるからかもしれない。 広瀬すず×李監督でいうと、「怒り」が自分の中で衝撃的な映画だった分、そういった場面展開や感情を揺

市子

杉咲花さんを認識したのはいつだろう? 気がついたら、この役者さんの出る映画は気になるようになっていた。 しかも×若葉竜也。 若葉さんは正直この映画の時点ではきちんと、そういうお名前であることも認識していなかった。 しかし、きちんと調べればえ!?これも!?といった、いい意味で若葉竜也が消せる、すごい役者さんだったんですね・・・。 突然目の前から消えた恋人を探す中で、自分の恋人の複雑な家庭環境と生い立ちがわかっていくストーリー。 杉咲花さんって、静かにそこに居る人、というか・