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今日の読書6/30

久しぶりに読書のnoteです

日々本は読んでいましたが、何となく書く気になれなかったんです

きっと忙しいかった、ゆとりが無かったのだと思います

読んだ気持を振り返るよりも、先へ先へと進んで行きたかったみたいです

わたしは、のんびり振り返りができる日々のほうが好きなので、よかった😊

今日読んだのは、江國香織さんの「抱擁、あるいはライスには塩を」です。
※ネタバレはそんなにないと思いますが、多少ありますので気になる方はご注意下さいね


上下巻です

貿易商を営む、柳島家の物語。
代々、子どもは小学校に通わせないで家族と家庭教師で学びを提供する。
女性を尊重しながら、男性らしさ女性らしさを重んじる。
普段の挨拶は抱擁で親愛の意を表す。
落ち込んだ時の合言葉は「かわいそうなアレクセイエフ」「みじめなニジンスキー」。

全くもって個性的な家族ですが、それぞれが互いを思い合い、誠実であろうとします。

読んでいるうちにその理由がわかっていきます。
家族が個性的であるからこそ、外部は奇異な目でみます。
ですから家族内での関係を大切にしているのだと。

そして、そんな家族だからこそ世間的にはありえないようなことも受け入れていく…

読み進めるうちに浮き上がってくる事実に驚きながら、この家族ならそうするのだろうと納得していきます。

もちろん家族内でケンカもすれ違いもあります。
でも、叔父は姪を、姉は妹を、甥は叔母を一人の人間としてしっかりと関わっています。

柳島家百年の歴史は、そういった日々の積み重ねの中で出来上がっていったのだと思いました。

悲しむ相手には「かわいそうなアレクセイエフ」と、ユーモアを持って慰め、感謝と前向きにな気持ちで「みじめなニジンスキー」と応える、そんな秘密の友だちのような関係って素敵ですね。

タイトルにある「抱擁」は、愛の象徴です。
「ライスには塩」は、味気ない白飯には、周りが文句を言っても塩をかけてしまうような自由を表しています。

愛も自由も思いやる気持ちも、大切に!



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