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mirecat
今日の読書5/4
山白朝子さんの、「死者のための音楽」
![](https://assets.st-note.com/img/1714779022571-UKaeZcyfCU.jpg?width=1200)
大切な人、家族の喪失の短編集です。
大切な人と平穏に生きたいのに、それが何かのせい(人間だったり怪異だったり)で、できない。
登場人物が平穏に生きることが難しい環境であればはあるほど、切ない気持ちになります。
相手への思いが一途であればあるほど、転落していく人物たちが美しく感じます。
どのおはなしも素敵です。
「井戸を降りる」
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貧しい家庭に育った少年が、工場の裏で見つけたのは黄金のコガネムシでした。工場の排水に浸かった生き物は黄金になるのを知り、彼の母は…
「鬼物語」
説明が難しいですが満開の桜と鬼…とりあえず圧倒されました
どれも大切な人を想う気持ちに溢れた短編集でした。